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2008年12月11日木曜日

菊地成孔 ダブセクステットとマンダリンオリエンタル「SENSE」と須永辰緒



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マンダリンオリエンタルホテル内の「SENSE」の逸品「子豚入り香港バーベキュー」




 先の週末、金曜日は一年ぶりの東急文化村での菊地成孔公演。
 一日目はダブ・セクステッド。私はこのバンド、結成から各ライブ欠かさず見ているのですが、そのたびに進化しています。特に前回から、パードン木村の躍進が凄い。このジャズバンドの同時代性は何と言っても、その名の通り「ライブ音を瞬時に、ミキシングエフェクトをかけてお届けする」特殊加工性、制御 &変容感覚というもので、楽器を演奏しないだけに多分、ひとりだけジャズの身体性を持ち得ていなかったパードン氏が、天恵のごとく役どころを認識したのが前回。そして、今回はさらにその領域を広げていて、たとえば、ウォッシュタイプのチーズが腐りかけにガーンと旨味が増す時期があるのですが、そんな発酵菌の親玉みたいな役割を果たしていましたね。ただし、そのダブ風味の中に菊地さんのサックスや類家君のミュート・トランペットが逆に”生一本”で味わいを立たせているところがイイ!要するにチーズのミルクの本来の味ね。その場合、ダブの発酵菌側には本多珠也の熱やベースの鈴木氏のかき回しやビアノの坪口氏の塩旨味などの強者たちが固めている、という具合。ドラッグ&アナザーワールド感覚は、建築からアート、音楽に至るまで現代の先端表現に欠かせないものですが、ということで、ダブ・セクステッドのそれは、ケミカルでなくて、発酵物である酒。それも各年度のヴィンテージを絶妙なブレンドで配置するシャンパンだねぇ。案外、酔いが深くて長引くのも似ている。
 アンコールの「Dub Sorcerer」はダンサブルでヒップなベストチューンですが、私、贔屓の珠也様のドラムの暴れっぷりが猛烈にカッコ良かった。暴れても暴れても、シルキーな優雅な感触が残るのがこの人の良いところですが、さすがにツェッペリンのジョン・ボーナム好きの面目躍如です。それで切に思ったんだが、ここにギターがあればな、と! こういうサウンドをこなせるのは、ジェフ・ベックですが、ジミヘンでもいいかも。ちょっと、パードン氏がそれっぽいディストーション音色を入れてきて、それが超ヤバかったから、ゆえの感想です。
 その数日前、私は当の菊地成孔氏とディナーをしておりました。
 腐りかけ手前の発酵チーズが出てくるフレンチではなく、中華料理。ミシュランで一つ星を取った、マンダリンオリエンタルホテル内の「SENSE」です。ここに来るのは二度目ですが、一度目の時の客層の「あまりにもオモシロイ、ニッポン富裕層のリアル・バリエーションぶり」にとにかくハマったのですが、ここ、メニューの組み立てが絶妙で、「ヒトが今、高級中華に求めるもの」が厳選されて入っている気がしたものです。
 菊地氏がハマっているのは、鳩のローストと前菜の香港バーベキューだということでしたが、これらは見事でしたねー。特に鳩のローストは鳩の血合いの部分の何とも言えない野性味が表の味付けと呼応してまるで、こういう「極楽の果実」が存在するがごとくの単純明快な美味。「バラの香りの上湯ゼリー載せ地鶏の冷製」はモダン中華の典型のような一皿で、コレは自宅でもトライできそうです。ゼリーとあんかけは家庭料理に導入するととたんにプロっぽくなるのだ。紹興酒は20年ものをぐいぐい二本も開けたら、あとで一本25000円と聞いてのけぞっていまいました。確かにウマいが、何か腑に落ちないのはそれが紹興酒、だからなのか・・・・。
 帰りは<ベロア>の須永辰緒さんのパーティーに野宮嬢と顔を出しまして、ジャズな日々はひとまず終わりを告げたのでした。
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問題の「ハトの丸揚げスパイス風味」
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自宅でもコレ使える「バラの香りの上湯ゼリーのせ地鶏の冷製」


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須永御大と。
 
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