Powered by Blogger.
 
2016年7月3日日曜日

2016年7月3日1

昨日は、37度の風邪の微熱中、マーラー交響曲第八番「千人の交響曲」by新日本フィルハーモニー交響楽団feat.ダニエル・ハーディング指揮、に行ってきました。
すみだトリフォニーホールのあのステージに、児童+混声合唱、ビアノ、管楽器バンタてんこ盛りの一大編成。もちろん、生で体験するのは始めて。
で思ったのですが、やっぱりマーラー、謎が多いわ。これだけの編成を効果的に聞かせるには、人間に備わっているクライマックスの筋立て、そう、能の序破急のような構造が通常なのですが、いきなり、大音量のクライマックス。サーフィンにトライしたことがある方ならおわかりかもしれませんが、大波に巻き込まれて、あらがう、あの長いようでいて短い感じがロンゲストで続くのです。
繰り返されるモチーフ(波のよう)に時々、キラッキラッと斬新な和音やメロディーが光るげれど、すぐにパワーと混沌の中に消えてしまう。
私の好みは、ラヴェルに、R・シュトラウスといった、センスと音響、そして感情を知り抜いた豊かな、交響曲作家が好きなのですが、もうもう、その真逆。しかし、「とっちらかっているけれど、もの凄い握力」について、異様に惹かれてしまう自分がいるのは事実。
マーラー、この曲で「音楽のその先」すなわち、自然や宇宙を描こうとしたのか? とも思える。これらは、現代音楽の人たちのテーマですが、それを大編成オケで無理矢理作った感、アリアリ。
しかしまあ、凄いのは第2部で、第1部と違って、かすかな弱音の弦が敷かれた中に、アリアが散りばめられて、第1部の波状攻撃で「開拓&開発」された耳に、天啓のようにメロやコードが突き刺さってくるのです。
申し訳ないが、この「効果」。ジェフ・ミルズほかのデトロイトテクノのDJがロングセットでよく使うスキル。ジェフに是非、第八番の生オケを体験してもらいたいなあ。
この間、テレビのインタビューで、若手の人気Jポッブバンドが「みんなに愛される音楽をつくりたい」と承認欲かい? という発言をしていましたが、音楽はそんなに小さいモノじゃ無い、ということがこういう曲を聴くとよくわかります。
 
湯山玲子公式サイト © 2011 DheTemplate.com & Main Blogger . Supported by Makeityourring Diamond Engagement Rings