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2016年7月9日土曜日

2016年7月9日

トリノ報告その2。録音二日目は、とうとう、反田恭平×アンドレア・バッディストー二×Raiオーケストラで、ラフマニノフピアノ表層曲第二楽章。
みなさん、よくご存じ、たとえて言うならば、コツがある難しい曲でもあるが、弾いて合わせて仕上げてしまえばとりあえずそれなりの形になり、みんなに褒められる、たとえて言えば、グルメを自認するお父さんのご自慢カレー(たいてい、大したことはない)のようなラフマの二番を21歳の若さで弾かんとする反田君ですが、結果、オケと指揮者、ソリストがひとつの生命体の各部分のような、血のつながった音楽が立ち上がったように思います。
そう、クラシックを聴くことの醍醐味は、その演奏を勝手に自分の脳が過去の人生のすべての体験や知識から引き出される「同種類の何か別なもの(イメージ、システム、感覚など)をよすがに”解釈”するところなのですが、今回のセッションは、なぜか、心臓移植手術だったんですよ。
オケが血、反田が心臓、そのすべてを生かそうとする人体がバッディストーニという感じ。ラフマニノフ、ロシアだから、土から作られ立ち上がった巨人ですな。ラフマの美メロが、管楽器と弦、そしてピアノに引き継がれていく感じは、まさに血脈。
反田君も言ってましたが、「この曲に関しての自分が作り上げたイメージがほとんど指揮者と一緒だった」という。イメージというと漠然としていますが、この場合、テンポや強弱などの具体例。
今回、ダウンロードした楽譜を見ながらの録音鑑賞。そうすると見えてくることも多い。これ、たぶん各楽器が弾ける人たちから、いやオケ経験者しか見えてこない地平もあり、また、そういう人たちが逆に全体像をつかめなくなるという話でもあるのです。

 
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