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2017年6月19日月曜日

2017年6月19日


昨日は、半日、フジのクイズ特番の『ネプリーグ』収録でアドレナリン出っぱなしだったので、そういうときの常として、強烈なインプットとして、五反田の老舗洋食「グリルエフ」の絶品カニコロッケとビーフシチューを平らげ、マンガ喫茶で清水玲子の『秘密』読破、そして、レイトショーの『メッセージ』という、久々の充実の夜でした。

でですね。映画『メッセージ』ですが、これが期待以上の面白さ。(以下はネタバレあり)プロットはシンブルで、ある日突然、巨大なモノリスみたいな黒い物体が、地球の12カ所の地表近くに飛来し、ただ浮いているだけ、という事態がひきおこる。その物体は定期的に入り口が開き、「何をしに地球に来たのか? 」とそれだけのメッセージを得るために、ひとりの言語学者が送り込まれるのだが、ようやく掴んだ彼らの「言語」たるものが、彼らの触手からドバーッと発せられる、円形のビクトなのですよ。

ここで我々がグッと来るのは、そう、とってもそれが「漢字」的なんですよね。物体が飛来した各国が独自の調査を始めて、各々がエイリアンとコミュニケーションをとっていくのだが、協力し合わず独自ノウハウで行うところが、まさに軍事の限界。

エイリアンを友好的とせず、「侵略する場合は、最初に親睦をちらつかせるのは、植民地で我々がさんざん行ってきた手口だ」と言い放つシビアさ、わけの分からないモノは排除しようとする人間の本能的な態度が浮き彫りになってくるわけでして、これ、結局、もの凄く今の世界を動揺させている、反グローバリズムやテロの力学に通底しているわけです。

「言語が違えば、思考が違う」という作品内で放たれるセリフは、まあ当たり前なんですが、それがエイリアンとなると、もはや、わかり合える土台があるのか、どうか、という話になるわけです。これ、ほぼ単一言語の濃密コミュニケーション内で暮らしている日本人が、「世界の常識」の前に混乱、立腹する場面を知っている身としては、非常にグッと来ましたぜ。

時制がない、というエイリアンのビクト言語のフックから、結局彼らは、時間に関する画期的なノウハウを、将来の自分たちの生存のために教えに来た、というわけなのですが、この「時間」の物語が、言語学者の個人的な娘との死別の過去と絡んでくるところがミソ。

全体的に監督のウデの良さで(全体のトーンに、タルコフスキー感あり)、まとめきっていますが、これは絶対に、原作を読んでみたいと思った桂作


http://www.message-movie.jp/
 
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