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2017年7月25日火曜日

2017年7月25日

ラロック・ダンデロンLa Roque Damtheronピアノフェス2日目は、修道院遺跡でのチェンバロコンサートが皮切り。チェンパロ界の貴公子(と勝手に命名)、ジャン・ロンドー演奏の、バッハの『ゴールドベルグ変奏曲』は、たぶん、今回の白眉のひとつ。グールドでさんざん聞いているこの曲集、チェンパロのように強弱やペダルの響きがない楽器だと、フーガの時間軸と骨格がむき出しになり、もはや楽曲と言うよりも、石庭の銘石のごとくの「存在」のみ。

ラロック名物、自然の鳥の声との共演が、ジャンをして、アッシジの聖フランチェスコ(鳥と話すことができるという聖人)にしか見えないというトランス状態。それにしても、ゴールドベルグのあのアリアの旋律は、音楽史上の謎の一個。人間のどの感情にも寄り添わず、しかし、誰の中にも潜んでいる感覚、といった風な。これ、最初と最後に演奏されるのだが、これって、バッハが仕掛けたワープ航法なのか?! という時間感覚の転倒はチェンバロの音色だからこそ浮き彫りになってくるわけです。

田園公会堂では、ディミトリ・リス指揮の南オランダ交響楽団とベゾッド・アブデュライモブ のピアノで、ラフマニノフのピアノ協奏曲第三番。あと、グリーグの「ペールギュント」、ラヴェルの「ラヴァルス」。ウズベキスタン生まれの27歳のベゾッド君、アンコールのリストの「ラ・カンパネラ」での超絶トリルの粒立ちは圧巻でしたが、ラフマ3ではフォルテ部分が単調で残念。これはリス氏の指揮も問題あったかも。特に「ラヴァルス」の「文章を分かち書きにする」がごとくの「流れの裁ち切り」は意味不明。ちなみに席は最前列ど真ん中。

またも深夜打ち上げディナーは。近くのホテルのレストラン。シンプルなチキンローストと当然ながらのロゼ。地鶏なのか、抜群に旨かったであります。

   
 
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