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2018年10月15日月曜日

2018年10月15日

湯山のファッションブランド「OJOU(オジョウ)」初の朝、8時からの時間帯でドキドキでしたが、みなさまのおかげで会心の売れ行き。バチバチバチ!!!

「夜遊び」のかほりブンブンな私の服ですが、朝の光の中でオッケー、ということが判明し、嬉しい限り。いや、もしかして、昼頃ベッドに入るという菊地成孔クンなみの夜更かしの方々が買っていただいているのかしらん。

今回はいろいろとゴタゴタを乗り越えてブランドの方向に「心棒」が入った会だったので、いい数字が出て嬉しい限り。そう、逆境こそがチャンスってね。

良いノリを作ってくれたキャストの近藤さんと!! 見そびれた方、下記をポチってくらはい。映像もアップされてまーす。

https://www.shopch.jp/BrandPrdShow.do?&brandCode=08698&searchType=3&il=Search_HeaderLink&ic=itemtab

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2018年10月14日日曜日

10/15(月)ショップチャンネル 出演!

10/15(月) 放送 Shop Channelにて

湯山玲子プロデュースOJOU(オジョウ)ブランドの通販を行います。

ネットでの販売もしております。

コチラから

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2018年10月10日水曜日

10/18(木)爆クラ!<第74夜>「野宮真貴と渋谷系なクラシックを考えてみる」

クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント爆クラ! 今回のゲストは、元ピチカートファイヴの歌姫であり、この数年は、「世界中の渋谷系の名曲を新しいスタンダード・ナンバーとして歌い継ぐ」というコンセプトのもとに活動し、現在の渋谷系ブーム再燃の火付け役となった野宮真貴さん。

→予約はこちらから
http://mameromantic.com/?p=60757

渋谷系の音楽といえば、洒脱なコード進行とメロディライン、マニアックで隠れたボップス名曲の掘り起こし、古いけれど新しい音楽(細野晴臣の名言)などという特徴が思い浮かびます。そして、そのルーツをたどれば、ジャズやボサノヴァ、映画音楽、ブラックミュージックなどが顔を出し、その周辺には20世紀初頭、近代化する世界の中で、新しい音楽の響きを追求した印象主義音楽やフランス6人組などの響きが見えてきます。


そう、何と言っても、渋谷系の”神”のひとり、バート・バカラックの音楽の師は、ダリウス・ミヨー(フランス6人組のひとり)ですし、渋谷系の”国家”のひとつである映画『ロシュフォールの恋人たち』中「双生児姉妹」の作曲家、ミシェル・ルグランは、バリ高等音楽院卒のクラシック出身。

ということで、今回の爆クラ! は、クラシック音楽の中に「オシャレ」「都会的」「ポップ」「ガーリイ」などの渋谷系と同じセンスを発見していく、という試み。席亭湯山が故あって選んだ楽曲を、渋谷系の女王、野宮さんに「判定」してもらう所存。 クラシック音楽はどうしても、人生の深淵を覗いてみました系の交響曲が中心にデーンと構えているところがあるのですが(まーだいたいドイツ系ね)、モーツァルトの時代だって、俗謡(巷で歌われてきたポップスね)を取り入れてもいますし、作曲家の中には、「霊界から呼び出して、今すぐ野宮さんの曲を書いて欲しい」というタイブもいるのです。ていうか、席亭湯山の選曲は、ズバリ野宮真貴に歌わせたいクラシック、かも?!(今現在、ビゼー『カルメン』の「セギディーリャ」の野宮版を想像しちゃった私)

やっと、涼しくなった秋の夜長を、渋谷系なクラシックで「夜遊び」してみませんか?というステキなお誘い。是非、お越しアレ。

湯山玲子


10月18日(木)

爆クラ!<第74夜>「野宮真貴と渋谷系なクラシックを考えてみる」

door open 19:15
start 20:00

場所 : 晴れたら空に豆まいて【東急東横線代官山駅正面口徒歩2分/東京都渋谷区代官山町20-20 モンシェリー代官山B2】 
T. 03 5456 8880 F. 03 5456 8881
http://mameromantic.com/?cat=6

前売り 3000円 / 当日 3500円 + 1D 600円
学生 前売り 1500円 / 学生 当日 2000円 +1D 600円

■ 入場は整理番号順
■ 要別途1ドリンク代金600円
■ 会場は畳敷き(椅子席あり)

メールでのご予約
電話でのご予約
予約はこちらから
http://mameromantic.com/?p=60757



ゲスト

野宮真貴

のみやまき
ピチカート・ファイヴ3代目ヴォーカリストとして、90年代に一世を風靡した「渋谷系」ムーブメントを国内外で巻き起こし、音楽・ファッションアイコンとなる。 2010年に「AMPP 認定メディカル・フィトテラピスト(植物療法士)」の資格を取得。2018年はデビュー37周年を迎え、音楽活動に加え、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍している。10月31日には近年行なっている音楽プロジェクト「渋谷系を歌う」のベスト盤「野宮真貴 ソングブック」をリリース。また11月2日より東名阪のビルボードライブツアーを予定している。
www.missmakinomiya.com

主宰·ナビゲーター
湯山玲子
ゆやまれいこ
著述家、プロデューサー。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、博覧強記にセンスが加わった独特の視点にはファンが多い。 NHK『ごごナマ』、MXテレビ『ばらいろダンディー』レギュラー、TBS『情報7daysニュースキャスター』などにコメンテーターとしても出演。著作に『女ひとり寿司』 ( 幻冬舍文庫 ) 、 『クラブカルチャー ! 』( 毎日新聞出版局 ) 『女装する女』 ( 新潮新書) 、『四十路越え ! 』( 角川文庫 ) 、上野千鶴子との対談集「快楽上等 ! 3.11 以降の生き方」 ( 幻冬舎) 。『文化系女子という生き方』 ( 大和書房)、『男をこじらせる前に』(kadikawa文庫) 等。ク日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。(有)ホウ71取締約。クラシック音楽の新しい聴き方を提案する爆クラ! 主宰。父は作曲家の湯山昭。
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2018年10月9日火曜日

2018年10月9日

爆クラ! 10/18(木)は、なななんと、渋谷系オリジネーターの野宮真貴さんの登場です。語って聞くテーマは、もちろん渋谷系×クラシック音楽。そう、知っている人は知っている、渋谷系のご本尊バート・バカラックとフランス6人組との関係、フィリップ・グラスとミシェル・ルグランの門弟関係!!!

そして、クラシックの中に実はしっかりと存在する「オシャレ」を追求。(といいますか、野宮真貴に歌ってもらいたいクラシックが裏テーマでございます。
秋の夜遊びとして、是非、お運びアレ!!

http://mameromantic.com/?p=60757
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2018年10月1日月曜日

2018年10月1日2

そういえば、アップし忘れていた件がひとつ。9/24に代官山で行われたアンナ・カリーナとのトークショーの顛末。

ゴダールの感情豊かなスパークルが迸った(ヘンな日本語だな)、初期のミューズであらせられるアンナ嬢、もうもう、奇跡とも言える美しさ、可愛らしさを見せつけた「女は女である」から幾星霜。ばあちゃんになったアンナは、フランス女性の「年齢❓それが何か」伝統にのっとり、しっかりと後期高齢者でしたが、あの、グレーに透き通る瞳だけは変わらないんですよ。

今回最も聞きたかったことは、「なぜ、デンマークですでに女優のきざはしにいた美少女が、パリに出奔したのか。そしてどういう生活を送っていたのか」という点。母親が再婚して、新しい父親のいる家に居場所がなかった、ということは知っていましたが、本人の感じだと、もうちょっと「パリにいけば面白いはず」というお転婆で向こう見ず感が伝わってきました。

本当にお金がなくて泊まるところがなくて、見ず知らずの商店のオヤジに交渉して一夜の宿を得たり(オヤジがいい人で危険なことはまったくなかったそう)、そう、アンナは田舎から文無しで出てきて、ネットカフェに泊まるような女の子だったわけです。

で、ここが重要なんですが、そういう状況から彼女は女優になるチャンスを掴んだ。貧乏は辛いものですが、そういう悲惨な状況をミュージカルのように楽しく過ぎ越す才能があった人なんですよね。

ゴダールの言葉の中に「世界を俯瞰でみるのが喜劇、クローズアップで見るのが悲劇」というのがありますが、パリという街は当時のパリという街は前者の気風が満ち満ちていたんでしょうね。

こんなラッキーガール&リア充のアンナ嬢にゴダールは『女と男のいる舗道』という悲劇のヒロインをやらせています。女優を夢見て、パリに出てきて、娼婦になり、最後に男に虫けらのように殺されてしまう女。この映画におけるアンナ嬢は、のちに絶対にカサヴェテスなんかに影響を与え、それどころか、現代美術のビル・ヴィオラ級の顔のクローズアップの連続!!! にて、人ひとりの悲しさと人生の不条理をこちらに伝えてくる。(いやー、凄い顔だわ)この彼女の「重さ」に実はゴダールは引かれたのかもしれませんね。
 
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2018年10月1日1

【これも長文ゴメン】芸術の秋突入の9/16週末第二弾目は、ミューザ川崎で行われた指揮者の坂入健司郎君が音楽監督を務める「東京ユヴェントス・フィルハーモニー」の創立10周年記念演奏会でした。一昨年の爆クラ! アンサンブルin銀座東急ブラザで棒を振り、爆クラ! オーケストラ(やるんだよ! )の指揮者でもある、坂入クンが今回挑んだのは、ななななんとマーラーの交響曲第8番、「千人の交響曲」。

私が主宰する爆クラ! のコンセブトのひとつは「クラシック以外のジャンルそれぞれに深入りしている、真の音楽愛好家が感応できるクラシック」というものなのですが、そういう人たちにお勧めしたいのが、この「千人」のコンサートでしょうね。といいますか、こんな音響体験ができる音楽ジャンルは、クラシックしかない、という話。

オーケストラと合唱とが、あるときには塊となり、あるときは高圧シャワーの水滴のようにスブラッシュし、音波が天上に駆け上がる「一大音響」の魅力てんこ盛りのこの曲。これだけは、「クラシック以外にまったく存在しないタイプの体験できない音像と音楽体験」なのですよ。

しかしながら、私がこの曲にハマったのは、実は生ではなく音盤から。ノイマン指揮のチェコフィルのやつ。特に合唱の「触れることができぬあなたにも」からの約14分の寂寥と多幸感に打ちのめされてからというものの、ipodのヘビロテリスト殿堂入り。

実は某有名指揮者の肝いりの実演も観ているのですが、その時はまーーったく曲が入ってこなかった経験があり、「同じ曲なのに何なんだ?! と、今やもう理解済の「クラシックの演奏問題」を考えるキーになった楽曲でもあるのです。

いろんな植物や動物やコケや菌や昆虫が違う命を生きて生息する、しかも生存競争バリバリのアマゾンの密林のようなこのマーラーの問題作のポイントは、「で、全体としてどうひとつの世界を見せてくれるのか」という神の領域みたいなところなのですが、我らが坂入君は、完全にそこに手を付けていましたよ!!

マーラー、ブルックナーを始めほとんどの交響曲の大曲は、キリスト教的な救済や「至高」を描いており、アンサンブルが合う、というのは、横並びの関係を揃えるという集団関係的なものとは違って、各々が(個人主義!)が、私の神や至高を求めるその先が一緒(ここを指揮者が出せねかどうか)ということは、昨年のザルツブルグのバインディング×ウィーンフィルのマーラー第9番で私の中に完全に確立したツカミだったのですが、そこんとこ、坂入くんはどうやったのか❓

ほら、動物たちが巨大なノアの方舟に乗り込んでいくような泰西絵画があるじゃないですか。そういう、「たどり着きたい音楽の彼岸」に向かう全員のまとまりは、特に後半とてつもなく素晴らしく、チベット瞑想における脳内ガンマ練が、このとき私のアタマに訪れ、それは会場中にシンクロしたはず。

ソプラノのお二人、中江早希(懺悔する女)、中山美起(栄光の聖母)ちゃんは、昨年秋、銀座の東急プラザで一ヶ月に渡り行われた、「サロン・ド・爆クラ! 」において美声を轟かせてくれましたが、今回もその硬質な透明感はサイコー。そして、びっくりしたのがテノールの宮里直樹(マリアを崇める博士)。ちょっと別格の歌声。この人、要チェックですよ。

プロのオケや合唱と違って、今回の試みのメンバーはアマチュア(要所要所にはプロが入っています)であり、何回も練習、リハを重ねてきたが故の各奏者の「音楽の入り方」が半端じゃなかった、という点はどうしても見逃せない。

関係ないけれど、私は現代美術の一流アーティストの条件として、「アートのことを人生の時間の中でどれだけ考えているのか」という点を重要視するのですが、それで行ったら、今回のアマメンバーたちは、一年間、コケの一念(by 梶原一騎)のようにこの千人〜と格闘してきたわけで、ウィスキーで行ったら、スコッチ20年もの。肉体化したはずの奏法があってこそ、「音楽が自由になれる」という境地が立ち現れたのは本当のことだと思うのですよ。

で、観客から見た不都合な真実を言えば、マーラーの千人のすごい演奏を体験するには、これからも世界で行われるはずの「アマの長期熟成熟成一点突破コンサート」を狙っていけ!!! なーんてことにもなりかねない。(重ねて言いますが、プロオケと有名指揮者のソレが全く私の心に響かなかった、という経験あり、なので)

さて、前述の私の質問に対しての対しての坂入くんの答えは、「がんばらせなかったんですよ!!!」だった。「奏者が頑張ると、オレがオレがとイキリだちが出てきて、曲を奏でると言うことから乖離してしまう」と。いやー、そうでしょうね。それよりも練習を積んで「曲を身体に入れる」ことによって、曲から自由になってこそ、扉が開かれるってね。

アマチュア、シロウトを扱う怖さ、というのは、私も散々仕事の上で経験しているので(彼らは面倒臭いとすぐ逃げちゃうのよ!)、坂入くんの苦労は本当にしのばれる。「もう、2度とやりたくない」と言っていたけど、考えてみれば、世界には「プロにはなれなかったけど、音楽を奏でたいアマ(真剣)」という人はたくさんいるわけで、いっそのこと、一生をかけてマーラーの「千人の交響曲」を世界中でアマを集めてやり続けて見たらどう❓などと思ってしまった。つーか、わたくし、今度合唱の片隅に入れてもらおうかなw。

となると、この行為。もはや、アートの領域ですな。

 
 

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2018年9月30日日曜日

10/13(土)TBSテレビ「新・情報7daysニュースキャスター」出演!

8/11(土)22:00~23:24放送 TBSテレビ「新・情報7daysニュースキャスター」
コメンテーターとして出演致します。
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2018年9月24日月曜日

2018年9月24日

本日、18時から、アンナ・カリーナ御大とトークショーいたします。いやー、この週末はゴダール、アンナ・カリーナ時代の作品にどっぷり。全ての名作に言えることなのですが、年齢を重ねると新たに発見できる点、多し。「その映画の現場によって新たにその場で開発される気分や感情」というものが、ゴダールは超強力!!!  これ、音楽の特性でもあるのですが、さすがに映像と言葉がそれに加わるので、アンカーが重く深い。

とにかく、映画史上のレジェンドなので、緊張してます。

チケットはソールドアウトなれど、なんとかなる予感も・・。
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2018年9月19日水曜日

2018年9月19日


【今回は長文】@反田恭平の全国ツアーの最終を聴きに、安室奈美恵ラストライブに沸く沖縄を訪れた週末のわたくし。なぜ、沖縄❓! 追っかけなのか、反田の。違う違う。サントリーホールでのコンサートの時間間違えでアンコールしか聴けなかったので、自分に責任を取る形で(なんのこっちゃw)来たわけです。

反田君、デビューから見てて、一緒にトリノのバッディストーニ録音も立ち会ったというもはや、「先代の中村勘三郎は初舞台から観てるしさ」状態なので、ベートーヴェンの3大有名ピアノソナタ「悲愴」「月光」「熱情」8と14と23を通しでやるという、ヒット曲トライアスロンかよ! というようなこの仰天プログラムは見とかなきゃダメ、というやつ。

初っ端は、ベートーヴェン「創作主題による32の変奏曲」。この曲は初めて聴いたのですが、ちょっとベートーヴェンの多彩さというか、底知れなさ、謎を含んだ異様曲で、運指訓練のようなパッセージのループ変化球がwall of sound(音の壁)のように展開するという、ひょっとすると時空を超えて、現代音楽やテクノにも通暁するセンスがあるシロモノ。もちろん、音の粒立ちというテクニックが要求されるのですが、そんな誰にでもわかる技術はさておき、反田演奏は、フォルテ、ピアノを超えたなんとも言えない「中庸感」(映画「ガタカ」の空の色を思い出した)という、非常に感性&環境的な音の時間を作り上げてしまっている。

本当にびっくりした。つまり、この譜面ヅラを奏でる動作から想像できる世界のその先を行っている、というわけですよ。この「スモーキー」な境地は私の中に在り、反田の中に在り、そして、ベートーヴェンの中に在った「感性の同種」。と言いつつ、この曲、彼にしてもまだその先の演奏がきっとある、と思わせられたわけで、正直、今までピアニストでこの曲を弾きこなせた人間がいるのだろうか、という話。誰がクラヲタの方、教えてくだされ。

こういった感覚は、彼が弾いてきた十八番のリストやラフマニノフからは感じられなかったもので、居住まいを正しつつ、聴いた次のピアノソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」。誰でも一度は聞いたことのある超有名なメロを持つ第二楽章ですが、逆にこの曲はその「あまりにも完成され、つまり、感動が約束されたメロのために、演者も聴き手も想像力を固定されてしまう」という高い山脈を残念ながら反田君も超えられなかった、という感じですかね。

いや、それほど「悲しいほどお天気」といった風情のあのメロは強力。どんな弾き手のニュアンスをも吸引してしまう、まるでブラックホールのような恐ろしい曲ですわ。あと、このソナタ全般に感じられた、彼の頭の良さの部分。つまり「評論筋がこの曲について評価のポイントになるであろう部分」をも視野に入れている「知将」ぶりが頭をもたげてきましたよ。

ネクストは、ピアノソナタ14番え嬰ハ短調作品57「月光」。これまた超有名な第1楽章ですが、ここでの反田は、大抵の奏者がその節回しと音色に超命をかけるはずのキモである右手のメロディを「置くだけ」という素っ気なさで、逆に左手のアルペジオにモノを言わせるという解釈表現。コレが単なる「切り口の提示」ではなく、この曲のメランコリーを超えた「鬱っ気」を表現していて見事。それよりも第二楽章の打って変わった世界が、私には新発見で反田はそこから、およそベートーヴェンからは感じられることがあまりない、稚気やダンディズム、つまりシャバっ気を引き出しているのですよ。

ということは何か❓
そう、私たちは反田恭平、という媒介者いや堀り師(digger)を通して、ベートーヴェンという作曲家のあまりにも多様な音の沃野を再発見している、ということになるわけです。というか、私のクラシック音楽家の評価は、上手く弾く、テクがある、は当たり前で、弱音やフォルテの表現力も同様、それらを下敷きに、作曲家の楽曲が隠し持っている「境地=エンライトメント」と同調できるかどうか、という点なのですが、反田君、すでにそこに手をかけ始めたのか、と。ちなみにそういう意味で、ベートーヴェンという作曲家は別格なんですけどもね。

そしてそして、本当にマジでヤバかった最終曲ピアノソナタ23番ヘ短調作品57「熱情」。
前述した「知将」ぶりをかなぐり捨てた、というか、多分反田の感性と曲調がバッチリ合った集中と自由、そして怒涛の一楽章。そして、ほーーーーんとに驚いた二楽章。この楽章、一と打って変わって、一小節に四分音符二つ(ちょっと符点も入るけど)の単純和音が繰り返されて変奏されるという仕掛けなのですが、この音色から私の脳が感じたのは、言葉にすると「日常」。と、これでもギリギリの言語化で、先程「32の変奏曲」で際立ったスモーキーな中庸感とも違う、本当に人々の普通の生活、そのものなんですよ。

小津安二郎❓ いいや違うな。アレは理想化された表現としての日常ですからさ。そう、私個人が人生の中で過ごしてきた平凡な時間そのものの質量がクル感じ。そこで、皆お気づきのように、ペートーヴェンって、人間賛歌と肯定の作家であること。その世界はここまであまねく透徹されていたのか、という驚きですね。ヒューマニズムの器がデカイ。そして、反田が凄いのは、打って変わって、アルペジオの激情バリバリの第三楽章のちょっとした和音の中に、第二楽章で鳴らした「日常の音色」をそこだけ色を落とすように加えてくるところ。これって、一流のDJがミックスでやる高度なセンスなのですが、なんといってもこちらはピアノという楽器の演奏の連鎖の中でソレをやっているわけで、凄いとしか言いようが無い。

ふ〜。こういうコンサート感想は書いとかなくちゃ。お気付きの通り(アゲイン)最初からラストまで、聴き手であるこちらの全身全霊が、音と遊び、集中した一夜でした。

反田恭平24歳。30代になる頃には、絶対、世界の反田になってるな。マジで。早く、海外のエージェントにレペゼンすべし。

で、アフターは沖縄料理を泡盛で楽しんだあと、なんとボーリング大会。湯山、下手すぎで憮然の巻。


 
 


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2018年9月14日金曜日

2018年9月14日

クラブカルチャー誌『Love Pa!』の編集長時代の部下編集者だった、金澤聡子さん。今や、科学者であるお父様の会社の中核として、九州でエコ土壌改良ほかの農業最先端をやっておられて、大活躍。そんな、金澤ちゃんと、オーガニックライフについて語ります。

彼女、クラブカルチャー→オーガニックに行った人なので、もの凄くバランスがいいんですよ。これからの農業は、これまでの「言われた通りを行う」のではなく、消費の現場を見据えたセンスが要求されてくるわけで、そこらへんを語るかなあ。
銀座三越にお寄りの際は是非。

https://www.mitsukoshi.mistore.jp/ginza/shops/women/contemporary/shopnews_list/shopnews09.html
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2018年9月13日木曜日

9/22(土)BPQCのある暮らし 『オーガニックな都市型ライフスタイルの楽しみ』 トークショー

イベントに出演致します。

【SPECIAL TALK SHOW】

■9月22日(土)

■銀座三越 9階 銀座テラス

「BPQCのある暮らし」をテーマとしたスペシャルトークショーを開催。



「BPQCのある暮らし/オーガニックな都市型ライフスタイルの楽しみ」

■時間:午後2時~3時

■登壇者:湯山玲子(著述家)/ 橋本彩子(料理家/フードコーディネーター)

詳しくはコチラから
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2018年9月5日水曜日

2018年9月5日

凄すぎましたよ。台風21号。明日水曜日のレギュラー、メーテレの『ドデスカ』のために前乗りで名古屋に入らなければならんのに、新幹線が動かない。夜になっても動かない。で、さっき動いて今、新幹線でこれを書いているわけです。

その膨大な待ち時間、何をしていたかと言いますと、明後日9月6日木曜日に行われる、題して「《カルメン ヤバいです! カルチャー文脈から見たオペーラトーク》のために、DVDでふたつの『カルメン』を観まくっていたのでした。(品川アトレのディーン&デルーカ、お世話になりました)

ひとつはカルロス・クライバー指揮、ウィーン国立歌劇場管弦楽団、カルメンがエレーナ・オブラスツォワ、ドン・ホセがブラシド・ドミンゴ、演出がフランコ・ゼフィレッリのやつでもうひとつが、ジェームス・レヴァイン指揮、メトロポリタン歌劇場管弦楽団、カルメンがアグネス・ヴァルツァ、ドン・ホセがホセ・カレーラスのやつ。

いやー、細かいことは、トークショーで話しますが、演出と音楽は圧倒的に前者。シノーポリの手つきは、あのご存じ前奏曲にすでに悲劇のキナ臭さを感じさせる冴えが抜群。ゼフィレッリも色調と構図のセンスと美意識が格段に高く、特にタバコ工場の女子工員達がタバコをくゆらせながら歌う群衆シーンは、男が怖がる女の快楽問題にまで一気通貫のカッコよさ。最初にそちらを観たので、後者のメットを観たときには思わず、ダサイ、と口走ってしまいましたよ。ちなみに、タバコのシーンは、安いミュージカル芝居みたい、なのだわ。

というわけで、メットの方はカルメンの出方も衣装もイメージもダメダメであらら、と思ったのですが、アグネス・カルメンが例の「ハバネラ」を歌った瞬間、形勢逆転。いやー、アグネス・ヴァルツァ、天才だわ。凄いときの、美空ひばり、中森明菜、ちあきなおみ、役者の表情で言うなら、『こわれゆく女』のジーナ・ローランズまで入っているじゃありませんか!!!

どう見ても「魔性の情熱モテ女」のルックスに欠ける(これは衣装のセンスの悪さも大いにあります)ヴァルツァが、このド頭の一曲だけで、カルメンという女の全てを現してしまうという凄さ。ホセのカレーラスも「顔だけ良くてイモっぼい」アルアル感がその美声の端正さとともにハマっていて、ホント、この二者の関係と力だけで、舞台が完成してしまうという、オペラという表現の独特の境地が見えて面白いんですわ。

それにしても、やっぱりカルメンとホセの逢瀬シーン、第5幕は、曲も展開もセリフも凄すぎる。

「カルメン」。初心者にぴったりなどという、安易な位置づけで分かった気になってはイカン、という芸術上の大名作ですよ。もうすぐ来日する、ブルガリア国立歌劇場の「カルメン」は、もっとアブストラクトなまるで能舞台のような演出で攻めていました。

いろいろ語るので、是非お運びアレ。

https://www.japanarts.co.jp/news/news.php?id=3467
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2018年9月4日火曜日

9/6(木)《カルメン》トークイベント

トークイベントに出演いたします。
対談ゲストとして日本公演《カルメン》指揮者の原田慶太楼さんが登場します!!

湯山玲子による《カルメン》
ヤバいです!カルチャー文脈から見たオペラトーク
  作曲家ビゼー、ポール・マッカートニー説。
  三角関係の現代性
  ジェンダー問題。「カルメン」悪女は不幸になるという女の呪い
  ドン・ホセに見る男のずるさ。

日時:2018年9月6日(木)19:30スタート (19時受付開始)
場所:恵比寿 アート・カフェ・フレンズ
   〒150-0022
   東京都 渋谷区 恵比寿南 1-7-8 恵比寿サウスワンビル B1F

入場料:予約申込み ワンドリンク付 2,000円 / 当日参加 ワンドリンク付 2,500円

詳しくはコチラから
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2018年9月3日月曜日

9/20(木) 爆クラ!<第73夜> 『いい音って何だ?! オーディオ達人と語る音響の正体』

クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント爆クラ! 9月20日(木の第73夜は、初の音響ハード部門にアプローチ。世界で数々の賞を受賞し、アジア各国で「音神」と呼ばれている、オーディオ・リヴァイヴの石黒謙さんの登場です。

予約はこちら↓
http://mameromantic.com/?p=60149

クラシック音楽は生音が命。しかし、その一方でレコード、CD、ハイレゾ録音など、エジソンが蓄音機を発明した昔から、録音再生芸術としても一大潮流があるジャンルです。
蓄音機から、真空管、そしてアナログにデジタル信号、音にうるさいファンのあくなき欲求に答えてその方式は進化し、アンプやスピーカーなどの出力、録音現場でのノウハウなどが歴史とともに蓄積されて来ているのが今現在。

誰もが皆、音楽をいい音で聴きたいと思い、音楽マニアは、いい音にこだわりますが、実際それがどういうものなのか、といえば、実はかなり曖昧なものなのです。いい音の一般的な形容詞に「クリア」というものがありますが、磨き上げられて澄んだ大吟醸よりも、純米の方がわたしゃ好きだね、ということもありますからね。


ということで、今回は音響のプロ中のプロに登場いただき、「配線を変えるだけで、こんなに音が変わってしまう」や「録音の仕方で曲の印象が全く違ってしまう」という実験などを通して、「いい音」の輪郭を探っていこうという試み。逆に音響時代から見たときのクラシック音楽のあり方などの業界事情、オーディオ最先端、そして、自宅を極上リスニングルームにする秘訣などの、お役立ち情報などにも触れていきます。


実は、石黒さんは、爆クラ! の本拠地『晴れたら空に豆まいて』にサウンドシステムを提供貸与し、日本一音響のいいライブハウスにした張本人。江ノ島水族館で一昨年末行われた、爆クラ! 出張版の時も、備え付けの機材整備し、マジックのように音を響かせていただいたことに、湯山は驚愕したわけですが、実は石黒さんと組んで、この冬に未だかつてない、爆クラ ! の「音楽会」を仕込んでいる最中なので(情報は近日発表)、そのあたりの話も盛り込んでいく次第。

音楽の聴き方にまたひとつ深みが加わる、刺激的な一夜になるはず。

ぜひ、お運びあれ。

湯山玲子
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爆クラ!<第73夜> 『いい音って何だ?! オーディオ達人と語る音響の正体』
9月20日(木)
door open 19;15 start 20:00

場所 : 晴れたら空に豆まいて【東急東横線代官山駅正面口徒歩2分/東京都渋谷区代官山町20-20 モンシェリー代官山B2 T. 03 5456 8880 F. 03 5456 8881】
http://mameromantic.com/?p=57125

前売り 3000円 / 当日 3500円 + 1D 600円 学生 前売り 1500円 / 学生 当日 2000円 +1D 600円

■ 入場は整理番号順
■ 要別途1ドリンク代金600円
■ 会場は畳敷き(椅子席あり)

メールでのご予約
電話でのご予約
予約はこちらから
http://mameromantic.com/?p=60149

ゲスト

石黒 謙 (アコースティック・リバイヴ ACOUSTIC REVIVE)
いしぐろけん
日本を代表するオーディオケーブル・アクセサリーメーカー。その製品は世界各国で高い評価を受けており、フランスの音楽誌diapasonにおいて三度の金賞に輝いた。創始者である石黒 謙はアジア各国で「音神」と呼ばれ、独自の音質向上術により世界最大のオーディオイベントであるドイツミュンヘンハイエンドショーにおいて関与したブースを450社中最も音の良いブースに与えられるベストサウンドアワードに3年連続で導いた。
石黒氏の音響調整技術はオーディオに留まらず、大手レコードメーカーのスタジオやライヴハウスの音響調整など多岐に渡る。今や日本一音の響が良いライブハウスとして知られている代官山の「晴れたら空に豆巻いて」のサウンドシステムは、アコースティックリバイヴのもの。


主宰·ナビゲーター
湯山玲子
ゆやまれいこ
著述家、プロデューサー。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、博覧強記にセンスが加わった独特の視点にはファンが多い。 NHK『ごごナマ』、MXテレビ『ばらいろダンディー』レギュラー、TBS『情報7daysニュースキャスター』などにコメンテーターとしても出演。著作に『女ひとり寿司』 ( 幻冬舍文庫 ) 、 『クラブカルチャー ! 』( 毎日新聞出版局 ) 『女装する女』 ( 新潮新書) 、『四十路越え ! 』( 角川文庫 ) 、上野千鶴子との対談集「快楽上等 ! 3.11 以降の生き方」 ( 幻冬舎) 。『文化系女子という生き方』 ( 大和書房)、『男をこじらせる前に』(kadikawa文庫) 等。ク日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。(有)ホウ71取締約。クラシック音楽の新しい聴き方を提案する爆クラ! 主宰。父は作曲家の湯山昭。
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2018年9月3日

爆クラ! 9月20日(木)は、初の音響専門家の登場です。晴れ豆のスピーカー提供をはじめ、世界の名誉ある音響アワードの数々を受賞。アジア各国で「音神」と呼ばれている、石黒謙さんの登場です。

「オレ、アタシ音にはうるさいよ!!」という音楽好きはたくさんいますが、その実体が暴かれる時がやってきた!!!
この世界、大変にグルメの世界と似ているのが面白いところなのですが、いろいろ実験をしてみたりするので、理科系ハートの持ち主は是非。


http://mameromantic.com/?p=60149
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2018年8月26日日曜日

2018年8月26日

週末は、水曜夜レギュラー出演のMXテレビ『ばらいろダンディー』の同僚である、遠野なぎこちゃんのお芝居を観に博品管劇場に。演目は『しあわせの雨傘』。これ既視感あるな、と思ったら、フランソワ・オゾン監督がカトリーヌ・ドヌーブを主演に据えてつくった映画の舞台版でした。地方の傘メーカーの社長が組合の突き上げと体調不良で退陣を喰らって、つなぎで社長職についた主婦が、みるみる才覚を現すという、胸のすくヒロインもの。

主演は賀来千香子。遠野ちゃんは、退陣社長の秘書兼愛人役。マジメ一筋だったのにボスのお手つきになっちゃって、愛人の分は守りつつも虎視眈々という感じを、じっとり方向ではなく軽快に演じているところにびっくり。生番組における彼女の感情ブチ切れぶりを見ている身にとっては意外なのですが、それもまた、女優の演技ってことだな。日本にはなかなか存在できない、コメディエンヌの方向、ありありです。

ご一緒したのは、これまたバラダン同僚の梅宮アンナちゃん。彼女と行くなら、これはもうホテルオークラしかねえな、っていうんで(もちろん、お父様の血脈からの発想である)、『ハイランダー』でモヒート。おっとりした人だと思いきや、語ってくれたそのエピソードは「刃向かうオンナ」そのもの。親のひいたレールに身の丈が合わないとなれば、即行動。

やんちゃもケタ違いで、かーちゃんのムスタングを廃車にして、辰兄いに胸ぐら捕まれた話なんか、リアル仁義なき戦いですよ。ていうか、梅宮家、気風が完全に自主独立。アンナ嬢、砂漠での鉄人レースにひとり参加したりの冒険スピリッツも含め、かなりの人物!!! 私の体重がもうちょっと絞れたら、一緒に走るなり。


 
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2018年8月22日水曜日

2018年8月22日


8/31(金)気鋭の政治学者、藤井達夫さんの新刊『平成の正体』(イーストプレス)リリースにちなんで、対談に呼んでいただきました。

で、名古屋新幹線+ホテルベッドクショで読み込んだのですが、これ、この数年、政治的立場の確立に試行錯誤している(コメンテーターですからさ)わたくしにとって、ある種「たたき台」のような内容。

1960年代生まれで、普通に文化系教養を得た人間ならば、リベラルというのは自動思考のようなものなのですが、その「自動」を自覚的にストップし、政治的立場を絶賛模索中な今、この著作に関してはたくさんの問いがあるのだ。

藤井さんが論述していない「平成の正体」を、藤井さんが言うところのネオリベの体現者としか思えない私が、語ってみようと思います。

みなさん、是非、お運びアレ。


http://bookandbeer.com/event/20180831/
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2018年8月20日月曜日

8/31(金)藤井達夫×湯山玲子 「女と平成」 『〈平成〉の正体 なぜこの社会は機能不全に陥ったのか』(イースト・プレス)刊行記念


藤井達夫×湯山玲子
「女と平成」
『〈平成〉の正体 なぜこの社会は機能不全に陥ったのか』(イースト・プレス)
刊行記念イベントに出演いたします。



出演 _

藤井達夫(政治学者)
湯山玲子(著述家)



時間 _

2018年8/31(金)
20:00~22:00 (19:30開場)



場所 _

本屋B&B
東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F



入場料 _

■前売1,500yen + 1 drink
■当日店頭2,000yen + 1 drink


詳しくはコチラから
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2018年8月14日火曜日

2018年8月14日

本日、アークヒルズで爆クラ!プロジェクトのサウンドシステムまわりの話を、アコースティック・リバイヴの石黒さんとした後に新宿。

ずーっと聴いていたのが、カウント・ベイシーオーケストラCount Basie の「Straight ahead」。もー、本当に夏の東京、高層ビル街になんとこの音がマッチすることか。プレイヤー全員が旋律を楽しんでる感ありありのグルーヴ、それらをクールに引き締めるドラムの硬いフィルインももの凄く必然性がある。いや、凄いバンドですわ。

トッティー部分の豪奢な響きは、たぶん、このジャンルしか持ち得ない美の塊。こういった音楽をバックに、踊る私を夢想しましたが、その妄想のお相手は、まごうことなく、先日お亡くなりになった津川雅彦さん(マルサの女の頃ね)。

洒脱でありながら、ブリミティヴ。表現とかでは無く、音楽を遊ぶという感覚。

https://www.youtube.com/watch?v=S5EIAWUuhBU
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2018年8月12日日曜日

2018年8月12日

大阪万博のシンボル「太陽の塔」の内部が復元保存され、今、予約限定制にて内部公開中。その内覧チケットを奇跡的にゲットしたので(猫町俱楽部の山本さんありがとう!)、言ってきたのが一週間前。写真を挙げただけで、もの凄い反応があったので、ここでちょいご報告。

円錐形の巨大内部には、「生命の木」と名付けられた、生物の進化の歴史が、根っこは単細胞生物系から、上は人類までが表現されている巨大構築物が展示されていて、観客はそのまわりをらせん状に歩きながら鑑賞するという仕組み。

びっくりしたのが、その「生命の木」の美的な存在感。これ系の巨大建造物ってややもすると、テーマパークにゴロゴロ転がっているただのモニュメントと思われがちなのですが、「生命の木」はそんなものじゃない。もう、完全にアート、彫刻部門の作品であり、作品のコンポジションだったり、曲線の美しさ、ディテールに心を動かされる類のもの。

ニキ・ド・サンファルの作品の大らかさと色彩にちょっとにているのですが、もっと重いものがありますねぇ。南仏の太陽ではなく、そう、この間の「災害級猛暑太陽」。

床ににょきにょき生えている深海植物を模したガラス彫刻なんか、アールヌーヴォとブリミティヴの合わせ技で、「欲しい」逸品。

内部の壁面は、富士山型の茶色い突起がウロコのように張り巡らせさていますが、それは何と音響のためのもの。ここ、当時は爆音で黛敏郎の『生命の讃歌』が流れていたためなのですよ!! そこまで、再現してくれればいいのに、現場の音量はかすかに聞こえるBGM程度。

こういうとこ、ダメだなあ! とぼやいたら、同行の音楽評論家の鈴木敦史クンが「当時、気持ち悪い、怖い、と子供が泣いたらしいんで、ソレじゃない?」確かに、黛音楽、だいたいどれも同じ(だから良いとも言える)の梵鐘レゾナンス系なので、分かるんですが、子供にこそこういう意識を広げる体験をしてあげた方がいいんではないのか?!

しかし、ここをリスニングと体感環境ともとらえてもいた、岡本太郎に脱帽。それって、実は爆クラ! のネクスト展開(現在、絶賛仕込み中)に非常に近いコンセプトなのですよ。

ちなみに、「彫刻」といえども、この「太陽の塔」お祭り広場に集った人々の導線だった、という証言が購入した図録に記されており、そこもまた、ちょっと、ベンヤミンの遊歩者の体験系。岡本太郎、チェックしていたかも。

https://www.youtube.com/watch?v=9nCAi-ytlPo

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2018年8月11日土曜日

2018年8月11日「東京湾花火大祭 2018 EDOMAE」

本日、行われる「東京湾花火大祭 2018 EDOMAE」で爆クラ! 湯山玲子名義でクラシックの選曲をしています。(19:58から10分間)
コラボしたのは、紅屋青木煙火店。すでに有料席は前売り完売みたいなのですが、お近くにお寄りの際は、ぜひ夜空を見上げて、耳をすましてください。

紅屋青木さんのとこといろいろ調整して整えた10分の選曲はというと、冒頭は、モーリス・ラヴェルRavel, Mauriceの交響組曲、 『ダフニスとクロエDaphnis et Chloé  第2組曲 夜明け』。これはまあ、夏の夜の海辺の心がざわつく官能性、ですよね。実は江戸がテーマってことで、古き良きウィーンを俯瞰でintoする同じくラヴェルの『ラ・ヴァルスLa Valse』にしようと思ったのですが、やっばありイントロを東京湾に響かせたいな、と。

中間部は、バルトーク、 『弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽Music for Strings, Percussion and Celesta第4楽章 アレグロ モルト』。そう、あの弦チェレ。ここは青木さんの花火のめくるめくようなフレーズ対応が見物なはず。

で、エンディングは「超のつく盛り上がりが欲しい」ということで、 オーケストラならではの「境地」を達成した、 マーラー『交響曲第2番Mahler Symphony no.2 復活 第5楽章』。

花火の音楽というと、みんなが知っているJPOPになりがちなのですが、今回はさすがに主宰者がクラブカルチャーまっただ中にいたSabi氏なのでサウンドシステム関係はバッチリでしょう。

市川海老蔵の舞×花火、のコラボも見物です。

https://www.tokyohanabi.jp/schedule/
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2018年8月2日木曜日

2018年8月2日

誕生日に浮かれていたら、人生初とも言える酷い喉風邪を引いてしまいました。この数日、ずっと喉が痛かったのですが、痛みが治まってきたと思いきや、突然、今朝起きたら声が出ない!!! マジで!!!

どうにか、名古屋の朝の番組「ドデスカ」をしのいで、急行したのは、湯山行きつけの天才鍼灸師源先生の「金のはり治療院」@内幸町。わたくし、腰痛、膝捻挫含め多くの疾患をここで治しているわけで、今回も皮膚を傷つけてガラスの吸い玉で血を取る「刺絡」をガッツリやり汚れた血をたっぷり出したのですが、夜の生番組MXの「ばら色ダンディー」と明日のNHK「ごごナマ」があるので、ここはもうひとつ西洋医学の即効性をかぶせるしかねぇ、っていうんで、近くの耳鼻咽喉科をネットで探して駆け込んだのが、「虎ノ門耳鼻科クリニック」。

で、それが結果。大成功だったんですよ。ほとんど、口コミテキストで判断したのですが、ぐるなびもそうだけど、コメントの行間を読む、っーかね。ここは上手いはず、というのがどんびしゃ。院長の金子先生、患者の話をじっくりと聞くというよりかは、先に手が動いて、いててて、という間もなく、喉に薬を塗られ、鼻に内視鏡をぶっさすわけです。

その手際は決して乱暴では無く、判断が速い、熟練の仕草なんですわね。それで内視鏡で我が声帯のイマの様子を見せてくれて、「声の出ない原因」と対処法、つまり投薬の役割をざーっと述べ立ててくれたのです。

で、今回、あと3時間後に迫った、バラダンの現場のために、ステロイド剤処方してもらったのですが、その成果あってか、どうにか乗り切れ一安心。ステロイド、即効性はあるけど、炎症にとってはマズい部分もあるので、スポット投薬ね、ということになり申した。

そして、現場でのこと。午後の紅茶無糖を飲んでいたら、声のブロである阿部アナからは、「お茶は水分を取っちゃうからダメ」ということで、ベットボトルの水にのど飴を溶かし入れるという、あべちゃん特製ののどジュースのご提案。とまた、これが抜群に効いたですよ。これ、みなさんも試してみて!

いやー、私は風邪は耳鼻科で治す派なのですが、もう、このクリニック、今後も伺う所存。鍼との合わせ技の虎ノ門、てなわけでした。

ちなみに、下のは山崎豊子原作の「白い巨塔」。この2003年、井上由美子の脚本と俳優陣の演技が素晴らしくて、元ネタの田宮二郎版が霞んじゃった桂作。
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2018年7月28日土曜日

2018年7月28日

数年前から恒例になっている、誕生日に両親にごちそうする会を今回は、東郷神社の緑の借景が夏気分充分のにて。

で、いつも珍奇なアクセサリーや服、スカーフなどを誕生日ブレゼントにくれるのですが(私が好きそうだ、と思って見立てていただくのは良いんですが、「ご出身はどちらのベルサイユ、もしくはアフリカですか?!」系になること頻繁なり。しかーし、今回はなんと書画骨董。

そう、与謝野晶子の直筆短冊額装入り!!! 昔から浮世絵趣味のある人で、最近またその熱が賦活しているらしく、古書店で見つけたらしい。

劫初より つくりいとなむ 殿堂に われも黄金の
釘一つ打つ

これ、与謝野晶子の芸術家宣言というかなりストレートな句でして、この「美」に関する絶大なる信頼と確信が、釘を打つ、というカーンとしたパワーとともに伝わってきます。

まー、人生、これからもガンガン釘を打ち続けるべし、という意とともに床の間に(無いけどね)飾らせていただく次第。


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2018年7月27日金曜日

2018年7月27日


みなさん、わたくしの28歳の誕生日をお祝いしていただいてありがとう! (と毎回これ言ってますがww)。

映画『君の名は。』じゃないですが、「あの時、もうひとつの選択をしていたら今、どうなっていただろうか」ということは、歳と共に最も考えることではなかろうか、かと思うのです。

さて、みなさん信用しないかも知れませんが、私は大学一年の時に体育会ダイビング部に所属して、映画『海猿』並の超ハードトレーニングをこなしていて、その年の総潜水時間は確か部で1、2だったんですよ。(なのであのタイの洞窟事故の救出の凄さがよく分かる)そのまま、ダイビングのプロになっていたら、どうなっていたか、と妄想するとなかなか面白い。

さて、これからの人生ですが、今、筋トレもはじめていることですし、ダイビングを始め、テニス、ドラムなど、昔取った杵柄が復活しそう。ということで、大きく身体系が人生に蘇ってきそうな予感。

そういえば、レニ・リーフェンシュタールは、100歳でダイビング映画撮ってたしな。と、なぜだか、思考が海中冒険方向に持って行かれるのは、昨日観たインド映画『バーフバリ』のせいだぜ!!!

私の場合たいてい「もうひとつの選択」は、「やらないこと」の方。つまり、出かけた、出合った、読んだ、観た、聴いたというインプットを面白がる方なので、そっち方面に意図的に脳の行動快感回路を鍛えていったタイブなのですが、逆に「やらないこと」つまり、ブレーキと用心を多く選択していたら、果たしてどうなっていたか?!

「やらないこと」人生。しかしながら、それはそれで、もう見えている世界が違っていただろうし、自分の中で退化させてしまっている感覚や能力の方が花開いたかもしれませんよね。特に「やらないこと」でエネルギーをせき止め、それを爆発的にアウトプットできたとしたら、とも考える、28歳wwの夏。
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2018年7月10日火曜日

7/23(月) 爆クラ!<第72夜>『池谷裕二さんと語る、脳はクラシック音楽の夢をみるか?!』

クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント爆クラ! 今回のゲストには、『進化しすぎた脳』をはじめ、脳科学の最新知見を一般向けに紹介する書籍著者として知られ、テレビコメンテーターとしてもお馴染みの東京大学大学院薬学系研究科教授、池谷裕二さんです。

→予約はこちらから
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コンビューターVS人間の囲碁対戦で人間が負け、ビジネス書の棚では「AIに取って代わられる未来の職種」系の本が平積みになり、いつの間にか我が家にもgoogle home miniが鎮座して、いろんなことに答えています。

そう、2018年の現在、人々の関心はAIという存在を通して、今以上に「脳」に向き合いはじめているのです。「人間は何で音楽に感動するのか?」「脳は音楽の何をキャッチしているのか?」「脳が好む音楽の傾向はあるのか?」はたまた、「モーツァルトを聴くと頭が良くなるってホントなのか?」「癒やされる音の正体は何だ?」まで、クラシック音楽と脳の関係を考えてみると、そこには、人はパンのみで生きる存在では無い、という、人間と心、感動の問題に行き着いてしまう。

池谷裕二さんは、実はクラシックファンだということがわかったのは、ご一緒させていただいたテレビ番組でのCM中の雑談からでした。それも、スコアを取り寄せて、交響曲の構造までをも知りつつ愉しむ、というかなりのオタクぶり(指揮者になっても成功するタイブですわ)。そういうかかわり合いの中から、音楽と脳における最先端の知見を知ることができたなら、こんなに刺激的なことはありません!!

私はかつて、ニューヨークでのクラブの爆音8時間ブレイの中で「薬理的な音楽」ということを思考したことがあります。すなわち、将来的な音楽は「この音波=音色を聴けば、脳のある部分に直結され、たちまち芸術的境地に至る」ようになる、というもの。もはや、ポップスの現場では、そんなケミカルドラッグのような音楽が量産されていますが、複雑系のオーケストラの現場でも、そういった「境地」が訪れることがある。数回、そういう経験をしていますが、その答えを是非、池谷さんにうかがってみたい。

理科系文化系マストのこの大テーマ、是非、お運びアレ。脳を心地よく弛緩させる(これじゃダメだろww)特別カクテルとの合わせ技で、夏の夜をお楽しみ下さい。


湯山玲子
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爆クラ!<第72夜> 『池谷裕二さんと語る、脳はクラシック音楽の夢をみるか?!』

7月23日(月)
door open 19;15�start 20:00

場所 : 晴れたら空に豆まいて【東急東横線代官山駅正面口徒歩2分/東京都渋谷区代官山町20-20 モンシェリー代官山B2 T. 03 5456 8880 F. 03 5456 8881】
http://mameromantic.com/?p=57125

前売り 3000円 / 当日 3500円 + 1D 600円 学生 前売り 1500円 / 学生 当日 2000円 +1D 600円

■ 入場は整理番号順
■ 要別途1ドリンク代金600円
■ 会場は畳敷き(椅子席あり)

メールでのご予約
電話でのご予約
予約はこちらから
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ゲスト
池谷裕二
いけがやゆうじ
日本が世界に誇る脳研究者の一人。
1970年生まれ。1998年に東京大学にて薬学博士号を取得。2002~2005年にコロンビア大学(米ニューヨーク)に留学をはさみ、2014年より現職(東京大学薬学部教授)。専門分野は大脳生理学。とくに海馬の研究を通じて、脳の健康について探究している 。文部科学大臣表彰 若手科学者賞(2008年)、日本学術振興会賞(2013年)、日本学士院学術奨励賞(2013年)などを受賞。著書に『海馬』『記憶力を強くする』『進化しすぎた脳』などがある。『記憶力を強くする』は、2002年科学出版賞にノミネート。また、『進化しすぎた脳』は、2005年科学出版賞にノミネート、amazon、bk1で総合ランキング1位を獲得。脳の最先端の知見を老若男女、世界に向けて分かりやすく伝えている。



主宰·ナビゲーター

湯山玲子
ゆやまれいこ
著述家、プロデューサー。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、博覧強記にセンスが加わった独特の視点にはファンが多い。 NHK『ごごナマ』、MXテレビ『ばらいろダンディー』レギュラー、TBS『情報7daysニュースキャスター』などにコメンテーターとしても出演。著作に『女ひとり寿司』 ( 幻冬舍文庫 ) 、 『クラブカルチャー ! 』( 毎日新聞出版局 ) 『女装する女』 ( 新潮新書) 、『四十路越え ! 』( 角川文庫 ) 、上野千鶴子との対談集「快楽上等 ! 3.11 以降の生き方」 ( 幻冬舎) 。『文化系女子という生き方』 ( 大和書房)、『男をこじらせる前に』(kadikawa文庫) 等。ク日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。(有)ホウ71取締約。クラシック音楽の新しい聴き方を提案する爆クラ! 主宰。父は作曲家の湯山昭。
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2018年7月10日

ブルガリア、ウィーン旅から帰ってその週末に、小倉、大分に出かける湯山玲子、2018年の夏www。馬鹿なのか。

いやー、そもそも、指揮者の坂入君に飲み屋で「そろそろ、小倉の<もり田>に行く季節だぜ」と話したところ、彼がそれに乗って、それでもって彼の師匠で、何度もその素晴らしさを語られたフェドセーエフの指揮公演in大分をくっつけたという、ザッツ青春な思いつき旅行だったのです。

しっかし、記録的な大雨で新幹線を払い戻して、飛行機に変えての強行軍。「キャンセルが出ているに違いない」と、名店<天寿司 京町店>にダメ元で電話を入れたら、ビンゴ。

噂の<天寿司>。一言で言えば、「こんな寿司、世界中のどこを探しても存在しない」というはっきりとした個性を打ち出した寿司。音楽で言うならば、バルトークとかフランク・ザッパ。酸味(かぼす)、辛み(唐辛子)という刺激を通奏低音に置いた重量級のパンチが、のっけのトロから口の中を襲い、倒れそうになったボディに2発目の赤イカの飾り握りの味覚が炸裂。それが途中に、恐ろしく甘くてやわやわとした帆立の握りなんぞの緩急を付けてラストまで突っ走るという、驚愕の世界観。

すきやばしを頂点とした江戸前ヒエラルキーが厳然と存在する業界中で、この勇気に脱帽ですが、凄いところは「魚の味を引き立ててこそ」という不文律を<天寿司>は破壊したところ。特に皮ぎしの脂の風味がキモの鯛は、もうそれが口中の最後の残り香にちょっと残る程度の複雑系の味覚が立ち上がるのです。先ほどパルトークといいましたが、調性音楽を脱し、無調音楽を打ち出したシェーンベルクの方が相応しいかも。

で、翌日の昼は同じく小倉の<もり田>へ。拙書『女ひとり寿司』で、スケルツォのような寿司、と、その忍び込ませた唐辛子の仕込みから来る、軽快さに惚れ込んだお店ですが、80代の大将はまだまだご健在。そもそも、かぼすや唐辛子使いは、<天寿司>の先代が始めたやり方で、もり田の大将はその一番弟子だった方。それにしても、その解釈が両店とも違うところが面白い。<もり田>の寿司の主眼は魚と酢飯のポリリズムのようなハーモニー。赤貝とヅケにヤられました。

その後の「飲み」は、店構えが私の好みである「下北沢かバリのマレ地区の外れにある骨董飾ってありそうな店構え」のバー「まある」に、一見で入りこれまた大満足。その後で、坂入君の行きつけの店(っつったって2日連続なだけだが)<丸和前ラーメン>でおでん&ハイボール。

週末の夜だけに続々集まる若者達ですが、その男たちが皆、異様に不良お兄系でカッコいいのにビックリ。といってもエクザイル系ですが、その輩たちにまた、板野友美系の若い女がきゃぴきゃびお相伴しているのにちょっと感動。

 



でもって、NHK交響楽団演奏会 大分公演@iichiko総合文化センター iichikoグランシアターで、以下のプログラム。ムソルグスキー(リムスキー・コルサコフ編)/交響詩「はげ山の一夜」チャイコフスキー/ロココ風の主題による変奏曲 作品33*ショスタコーヴィチ/交響曲 第5番 ニ短調 作品47指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ チェロ*:タチアナ・ヴァシリエヴァ

人間の心理には「悲しいほどお天気」by松任谷由実という、悲しさを表すには明るい表現、あるいはその逆、という複雑系がありますが、まさに、マエストロ、フェドセーエフの指揮表現はそれ、でしたね。

何と言っても、ショスタコーヴィチ/交響曲 第5番 ニ短調 作品47、ですよ。これ、申し訳ないが、冒頭のドシャーン、ジャジャーンから途中の「突然軍隊マーチ」だとか、はっきり言って、お笑いギリギリのイキリ立ち曲調、つまりキリキリした緊張感がキモと思っていましたが、フェドセーエフの棒の下では、この曲の深く静かな森の空気のような低音弦のトッティーの美しさ、フルートソロの香気の方が際立ち、バイオリンのユニゾンによる旋律の乾いたモダニズム、つまり、私がこの曲に見落としていた、多くの要素の方が際立ってくるのでした。なので、「悲しいほどお天気」であり、聴いている間に「ナニカアル」というこの作曲家の迷宮とも言える音響の世界に、導かれるような演奏だったのです。

まー、寿司で言うならば、ネタにハードコアな熟成鮪がこようが、アワビがこようが酢飯の力に落とし込んで、印象を別次元にもってくる、という一流寿司店の手つき。これ、ギャグではなくて、両者は本当によく似ている。



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2018年7月3日火曜日

2018年7月3日

ブルガリア、ソフィア通信(忘れないうちに! )アゲイン。
タイトル「チャバタ系のパンとクルミに気をつけろ!!!」

なんの話かといえば、ソフィアで治療中の歯が欠けて、取れちゃったんですよ。ホント、人生いろいろあるぜ。

スルメを食べたわけでもないのに、硬い肉を食べたわけでもない。そう、サンドイッチのパンを噛んだだけ。サワークリームの中のクルミを噛んだだけなのに、最初に歯が欠けて、次の食事の時は、なんと根管治療の詰め物まで丸々取れてしまったという最悪なことに。

そんな予感がしていたのか、オペラ座の近くに歯医者の看板があるのを思い出して、急患直行。

ズッポリ取れた歯を先生曰く「史上最強」だという日本製のFUJi セメントで再接着。英語のうまい、仕事のできそうなイタリア人歯科医。イケメンだったけど、やることは同じだな!

日本の主治医に聞いたら、最悪の場合、ガムで仮接着、穴を塞ぐという方法もあることが判明。みなさん、頭の片隅に入れておいてくださいな。




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2018年7月2日月曜日

2018年7月2日

ブルガリア、ソフィア通信(忘れないうちに! )。私が大学生の時に、一ヶ月間、実家の湯山家にホームステイしていた、ブルガリアのピアニストがいました。その名はミーナ・イヴァノヴァMina Ivanovo。父・湯山昭の曲が合唱大国のブルガリアの作曲家件、ブルガリアの音楽家件、ブルガリア国立ソフィア少年少女合唱団の指揮者フリスト・ネジャルコフHristo Nedyalkovの目に留まり、両者の交流が始まったのです。

当時、ブルガリアはバリバリの共産圏で国民は自由に海外に行けなかった時分。そんな交流の中で、父の音楽の大ファンだった彼女は、来日を決め東京でコンサートも行ったわけですが、当時の私は彼女を連れて飲みに行ったりもせず(かわいそうにミーナは完全に父の管理下に置かれていたし、湯山昭と私は血で血を洗う父娘戦争の真っ最中だったわけで)、全く深い交流はなかったのです(まー、彼女も練習やらで忙しかった)。

SNS時代になって、FBにミーナから連絡があったのが、2年前。彼女がバンコクの音大で教授職にあることを知ったのですが、今回のブルガリア行きで、もしかしたら、今ソフィアかもとDMを送ったらまさにビンゴ。

でもって、彼女の自宅に遊びに行き、90歳になるお母さんに合い、今は広告代理店に務める娘さんとご飯を食べにいきました。

びっくりしたのはミーナの記憶力。東京に滞在していた時の湯山家の様々なことを本当によく覚えているし、どういうわけか、日本語も結構喋ってくる。とにかくエネルギッシュな人で、こんなにこの人面白かったっけかな、と、当時の彼女の静かな美少女ぶりがウソのよう。

自室で弾いてくれた父の「ともだちモーツァルト」になんだか、胸の奥に熱いものがこみ上げたひとときでした。

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2018年6月26日火曜日

2018年6月26日

ブルガリアは、バルカン山脈などに囲まれ、実は温泉天国。しかし、ブルガリア人の温泉感はジャスト治療、という目的が主でレジャーという色合いは薄い(コーディネイターのソニャちゃんの弁)のだそう。

「現地で必ずサウナかスパに入って、裸の付き合いを始める」という、湯山海外旅行の鉄則wwwに従って、今回はVarshetsヴァルシェッツというところの「Medicusメディクス」というスパリゾートホテルに立ち寄りました。

外のプールは水温24度で気温も低いので、誰も泳いでおらず、広いプール独り占め。何組かの夫婦に「寒くないか」と聞かれつつ、泳いでいたら、そのうちの何組かが泳ぎ参加。日本でもそうなんですが、こういう「客を呼んじゃう」ケースが私の場合割と多いのだ。

室内は温水プールとジャグジー。ジャグジーが日本的に「いい湯加減」なので浸かっていたら、バーサンが二人入ってきました。一人が英語づかい(ブルガリアでは珍しい)だったので、いろいろとおしゃべり。ダンナをおいて女友達二人で遊びに来たそう。日本ではよくある風景ですが、こちらでは珍しい。そう言ったら、「本音ではこっちの方がラク」と言っておりましたぜ。

 




遡って、民族音楽フェスですが、やっぱり全ての音楽にバックビートが強い。四つ打ちの一白に三連音符のタタタ、タタタが入っていくタイプが最近のエレクトロが入った流行歌の基本のよう。

輪になって、ステップを踏む踊りである「ホロhoro」。みなさんが気軽に盆踊りのように参加するのですが、そのステップは地域やリズムによって千差万別。ソニャちゃん情報によると、学校での体育の時間にガンガンにに習うらしく、みんなが踊れるのだそう。

マーケットもたくさんでていて、そこで購入したのは、男性の幾何学刺繍が可愛いパンツ。現地のハーブを使った民間漢方薬みたいなお店が出ていて、店の人に相談して疲れに効く「滋養強壮剤」を購入。

ステージで繰り広げられていたのは、伝統的な様式に従ったリアル結婚式で、市長も民族衣装を着て祝辞を述べていました。こりゃ、絶対に離婚できないわな。草原にラグをひいてその上で宴会する形式も再現。

というか、美人が多い!!!!







でもって、またしても「海外において出会いの引きが強い」と言われる私のブルガリア版が発生。Koprivshtitsaコブリフシュティツァ(超発音が難しい)という、ソフィア東部、バラの谷近くの職人と貿易で栄え、ブルガリア解放運動の発生地になった村に言った時のこと。

木造の歴史的建造物の街並みが美しいこの町の教会で、ちょっと中を見せてもらおうと僧侶に声をかけたら、その彼が人懐っこくて、「ミサの音楽に感動した」話をしたら、なんとその場で祈りの歌を唄ってくれたのです。

彼(その名もボコミールwwwニックネームはブギwwwww)は土地の顔役らしく(当たり前か)、気がつくと市長が花束をもって現れて、その流れで(どういう流れだ!!!)横にある接待所(可愛い!)で、ラキヤという伝統的な果実酒をガン飲みするハメに!!!

この際だから、ミサとブルガリア正教会についてのナマの話が聞けるチャンス、と、早速インタビューを始めたのですが、出てくるのは、自分の神学校時代の「悪ガキ列伝」ばっかwww。

なんでも、学生時代自分の町に、修学旅行団体が来て、その美人の女性教師と仲良くなって、飲みに言って、ホテルにしけこんだところ、神学校では大騒ぎになった話とかねwww。カトリックと違って、寛容なんですね、と言ったら、「カトリックだって同じもんだよ」と言ってましたけどね。

見せていただいた、ミサ曲の楽譜は4線のネウマ譜よりも素朴な、線と点だけのもの。これで8声までが記譜され、コーラス隊の面々はこれを歌うのだそう。

感心していたら、なんと、その今使用中の楽譜本をプレゼントされることになり申した!!!

一方、喧嘩の強そうな市長さんからは、日本の市町村と姉妹都市になりたいオーダーをいただきました。岡山の新庄村に話してみようかな。いや、これをご覧の地方再生仕事を行ってるみなさん、どうでしょ。



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2018年6月22日金曜日

2018年6月22日

これからブルガリア行ってきます。10月に来日する、ブルガリア国立歌劇場の新演出『カルメン』を観にいくのです。全10日間の仕事プラス夏休み。そして、羽田でいつもカツサンド食べてしまう(もちろんパン抜き)北海道キッチンにて、やっと朝ごはん。
昨日の爆クラ! から帰ったのはてっぺんすぎ。それからの荷づくりでヘトヘト。機内爆睡必須。でも、観ちゃうんだろうなあ、映画。



ミュンヘン空港は午後6時半。ギリシャ風サラダの朝食だか間食だか。6月というのは、ヨーロッパでは最高のシーズン。夕方でも午後三時ごろの光。で、やっばり観ちゃった映画はジェニファー・ローレンスのスパイ映画「レッド・スパロウ」。これ、いわゆるハニートラップ養成機関で訓練を受けた元スターバレエダンサーが主役。なかなか、ハードな内容なのですが、とにかく、ジェニファーの魅力一発で引っ張ってくる。

なんだか、山口百恵を思い出す、暗い雰囲気と、外国人にしては下半身が太いしかし「脱ぐとすごい」体系は、セクシーこの上なし。つまり、ツッパリ系。スラングで言えば「マブイ女(スケ)。わたくしは菊地成孔が看破したとおり、ヤンキーっぽさが全くない人ではあるのですが、ものすごくそういう人たちに惹かれるんですよ。

フライトまで時間があるので、これから、免税で香水チェックだ。




ソフィアは夜のo時42分。出迎えてくれたのは、赤いブレザーのミーナ・イワノワMina Ivanovo さんと、劇場スタッフのアンナAnnaさん。ミーナは、以前にも書きましたが、わたくしが大学生時代に、実家にホームステイしていた女性。合唱国ブルガリアで、父の湯山昭作品が歌われているということで、父と彼の国の行き来が始まり、結果、合唱ピアニストのミーナが家にくることになったのでした。

それが、今回こんなご縁で再開するなんて! というか、当時は私がこんなにクラシックに深入りすることは一切考えてなかっただけに、驚き。若い人たちに言いたいのですが、人生、どういう風に転ぶかわからないもんですわ。

マジでこれ、FBで私のことを彼女が見つけてくれたおかげなのです。いろいろ、問題もあるSNSですが、こういうイイ話もあるってことです。

ホテルはシェラトン。外に出ようかと思ったのですが、風呂の誘惑に負けますた。


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2018年6月17日日曜日

2018年6月17日

えーと、改めまして。毎日新聞の名企画、親子の日、ブルース・オズボーン氏によるポートレイト&インタビューに親子共々出演しました。

ホントに我が家、親子の交流が薄く、私が実家に泊まるのは、吉祥寺あたりで飲んで終電を逃したときぐらい、っていうんだから、どこの大学生かよ! という話。なので、こういう企画で親孝行の損益をこの際、一気に完済だ!!!!

思い起こせば、父と過ごした子供時代。けっこう、ハードコアな毎日でした。なぜなら、「ウチは普通の家と完全に違うので、これを世間に隠し通さねばマズい」状態だったわけですよ。

アーティストというのは表現という光の一方で、影も強いわけですが、その影の強度に圧倒され続けた子供時代だったといえますな、私は。

頭も良く、自分のことしか考えない(作曲含む)強烈な個性とともに生きていくには、忖度も含め、毎日が自分の欲求ブレゼンとコミュニケーションのスキル道場なわけですよ。もはや、口が立たないと、生きていけない決死のスキル。

なわけで、昨今話題の「危機管理学部」は、まさに湯山家の教育じゃねーか、と思ったりもして。

カッコいいリード文の実情はと申しますと、「常に議論」は「常に自分(昭)を凹ませたヤツの悪口」、「分析」は「そいつをギャフンと言わせるための戦略会議」、「自立」は「依存しようにもする相手が相当ヤバいので仕方なく」ということっす。

とはいえ、湯山昭の音楽は、親子関係は別として、ホントに彼の曲は素晴らしい。あの。メロディーと和声のセンスがあれば、もし、彼が同時代のアメリカに生まれていたら、映画音楽、ポップス界の大作曲になれたと思いますもの。バート・バカラック的な、ね。

童謡や合唱曲、ピアノ練習曲の分野で成功した人ですが、その枠と敷居が本当にもったいない部分があり、ちょっとこれから、いろいろ画策中。

親孝行という名の冥土の土産、っつーことです。

https://mainichi.jp/articles/20180617/ddm/010/040/021000c


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2018年6月15日金曜日

2018年6月15日

昨晩のMXテレビ『ばらいろダンディ』はアンミカさんがゲスト。いやー、梅宮アンナ、アンミカの二大モデルのエピソードが面白すぎた。

だってさー、2年付き合った男が国際スパイだったbyアンミカ、8千万円、男に貢いだby梅宮アンナって、どーゆーことよwww。

特に国際スパイ男のディテールは、会った男の家族が劇団員の仕込みだった、セドナ旅行殺人事前察知(ホントなのか)という、ゴルゴ13か北方謙三か、007かというエスピオナージぶり。

しっかし、このふたりが並ぶともの凄い迫力。真ん中のわたくしが腹話術師の人形状態ですが、このふたりを引き連れて、イビサはPachaのオーブニング(世界の悪いセレブが集結する)か、ザルツブルグ音楽祭のオペラ初日(ヨーロッパのもっと悪いセレブが集結する)に参上したいなり!!



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2018年6月12日火曜日

6/21(木) 爆クラ!<第71夜>『エロチックなクラシックを石田衣良さんと・・・・(今夜はR18指定)』

クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント爆クラ! 今回のゲストは、NHKの音楽番組『らららクラシック』のホストを6年間務めた、小説家の石田衣良さんです。

→予約はこちらから
http://mameromantic.com/?p=58594

石田衣良さんといえば、テレビドラマ化されたデビュー作『池袋ウェストゲートパーク』を初めとして、『うつくしい子ども』、『約束』など、社会的に問題となった事件をモチーフにした小説群が知られていますが、特筆すべきは、恋愛および性愛関係の筆致のたぐいまれな上手さとそのセンス、なのです。

映画化され大ヒットを記録した『娼年』を初めとして、「女性を童貞特有のファンタジーに棚上げせず、また、その逆の体験自慢のブレイボーイ気取りでもなく、性愛を描くことができる、日本ではまれな才能の持ち主」が彼。先日、映画『娼年』の試写会トークショーで初めてお目にかかったのですが、性に関する視点や感性が本当に面白く、ぜひ、クラシック音楽をネタに、性談義ができれば、と今回お招きした次第。

エロチック、つまり官能は、よくクラシック音楽では案外よく使われる形容詞。情感たっぷりなヴァイオリンには「すすりなくような濃厚なポルタメントや官能的な歌い廻し」といったような感想が頻出します。楽曲で言えば、ラヴェルの『ダフニスとクロエ』なんぞは、あのやわやわとした愛撫のような冒頭の和声展開はもとより、そもそものストーリーからして公認エロ印が押されているようなシロモノですし、ショパンのよろめき、マーラーの押し寄せる波のようなエクスタシーなど、その一件お堅いイメージと裏腹の淫乱ぶり。と、クラシック音楽が隠し持っているそのへんのAVが裸足で逃げ出すような、エロ要素を浮き彫りにしていきます。

エロいクラシック音楽の正体はいったい何?和声か音色かリズムかメロディか?!石田さんと不肖、湯山のエロクラ・セレクト合戦か、といったような刺激的な一夜。

エッチな方も、そうでない方も是非、お運びあれ!!

湯山玲子
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爆クラ!<第71夜>『エロチックなクラシックを石田衣良さんと・・・・(今夜はR18指定)』
6月21日(木)
door open 19;15�start 20:00

場所 : 晴れたら空に豆まいて【東急東横線代官山駅正面口徒歩2分/東京都渋谷区代官山町20-20 モンシェリー代官山B2 T. 03 5456 8880 F. 03 5456 8881】
http://mameromantic.com/?p=57125

前売り 3000円 / 当日 3500円 + 1D 600円�学生 前売り 1500円 / 学生 当日 2000円 +1D 600円

■ 入場は整理番号順
■ 要別途1ドリンク代金600円
■ 会場は畳敷き(椅子席あり)

メールでのご予約
電話でのご予約
予約はこちらから
http://mameromantic.com/?p=58594

ゲスト

石田 衣良
いしだいら
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。
●石田衣良のブックサロン「世界はフィクションでできている」主催
https://yakan-hiko.com/meeting/ishidaira/top.html

主宰·ナビゲーター

湯山玲子
ゆやまれいこ
著述家、プロデューサー。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、博覧強記にセンスが加わった独特の視点にはファンが多い。 NHK『ごごナマ』、MXテレビ『ばらいろダンディー』レギュラー、TBS『情報7daysニュースキャスター』などにコメンテーターとしても出演。著作に『女ひとり寿司』 ( 幻冬舍文庫 ) 、 『クラブカルチャー ! 』( 毎日新聞出版局 ) 『女装する女』 ( 新潮新書) 、『四十路越え ! 』( 角川文庫 ) 、上野千鶴子との対談集「快楽上等 ! 3.11 以降の生き方」 ( 幻冬舎) 。『文化系女子という生き方』 ( 大和書房)、『男をこじらせる前に』(kadikawa文庫) 等。ク日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。(有)ホウ71取締約。クラシック音楽の新しい聴き方を提案する爆クラ! 主宰。父は作曲家の湯山昭。
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2018年6月11日月曜日

湯山玲子プロデュースOJOU(オジョウ)

ショップチャンネル
湯山玲子プロデュースOJOU(オジョウ)ブランド



ネットでの販売もしております。

コチラから
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2018年5月25日金曜日

2018年5月25日

来週火曜日に迫ったイラン・ヴォルコフIran Volkov指揮の読売交響楽団公演「ウンスク・チンの世界」を観てきました。ウンスク・チンUnsk Chinとは韓国人の女性現代作曲家で、現在ベルリンを拠点に活動を続けている注目の人物。と、私が知っているのはその名前と、アイライン&黒髪ロングヘアという、欧米圏においてのヨーコ・オノ伝来と言われる(ホントか?)ポートレイトのみ。イントキの記事も読んだけれど、あまりひっかからずに当日を迎え、ステージ上の銅鑼や様々なパーカッションを見て、「民族性を前面に押し出したよくある現代音楽系でしょ」と思ったのは事実。

しっかし、その邪推は冒頭部分で霧散。そして、ごめんなさいっ。凄い、凄すぎる!!!! 日本初演の「マネキン オーケストラのためのタヴロー・ヴィヴァン(活人画)2014-2015MannequinTableaux vivants for orchestra」は、作曲家がホフマンの「砂男」と「ダンス」をモチーフにした楽曲ですが、チェレスタとチューブラーベルズ(たぶん)のキラキラが崩れるような音像(まあ、これ系はメシアンの「峡谷から星たちへ」など湯山好みなんですが)に、弱音弦のwoven like(織物)なサウンドが揺らぎながら大量に乗っかっていき、時の移ろいとともに、ブォーンというチューバーの咆吼とティンパ二の大炸裂が切り込んだり、何の楽器かわからなかったのですが機関車のドップラー効果みたいな音が交差していく、という展開は、現代音楽によくありがちな「アイディア盛り込んでみました」的なものではなく、まるで、スウェーデンの豊かな自然の中に核戦争のイメージが入り込む、タルコフスキーの「サクリファイス」のごとく。つまり、「物語にかたられるほど実は紋切り型ではない日常(自然)」のような世界観がひろがっていくのです。サイモン・ラトルが彼女の楽曲を多く取り上げているということで、私の中のサイモン株も急上昇(ほら、年末のベルリンフィルのバーンスタインで湯山的に株を下げたからね)

 2楽章はもっと独創的で、ベースと低音パートがドクドク、ドクドクといったような独特なリズムパッセージを奏でるなかに、ストリングスが入っていき、ポリリズムが差し色のように顔を出し、そして、何だかハウリング音のようなノイズが弱音で常に響いているという。まさに、わたくしが29日にヴォルコフ氏と語るはずだった「オーケストラの音響は今後どこまでいけるのか」という回答がもう、すでに彼女の曲の中に全てあったわけですよ。

いやー、今現在、クラシック音楽、交響楽を作曲する、という必然があるのは、彼女級の才能がないとダメだろうと、ね。メロディーメイカーならば、ポップス行けばいいし、電子音楽ならば稼げる道はいっぱいありますからね。

ウンスク女史(桂銀淑と同じ名前ですね)は、なんと弟子に厳しかったことで名高いリゲティの弟子で、徹底的にしごかれたのだという。(その叱責の中には、「現代音楽あるあるの民族出自を使ったヤツは禁止だァ)というのは絶対にあったはず。ウィキにはその反対のことが書いて有るのだけれど眉唾)そこでくじけなかったのが彼女であり、その彼女の突破口になったのが電子音楽との出逢いだったというくだりをイントキ再読で知り(スマン)、もうもう、してやったり。

不肖、わたくしめが日本公演をプロデュースした、デトロイトテクノの世界的DJ/プロデューサー、ジェフ・ミルズJeff Millesは電子音楽側からのオーケストラ音響の試みでしたが、彼女は電子音楽の「音の自由さと可能性」に創造の翼を与えられ、それを我が身にたたき込んだクラシックの管弦楽ナレッジに落とし込み、結果、とてつもないオーケストラ音響の楽曲を作り上げている、という。

「チェロ協奏曲」も名曲で、こちらは、音数を抑えたモノクロームの肌合い。オケ全体がドミソのトニックでガーンとなったその音像の中からチェロのソロがやわやわ立ち上がるところでは鳥肌がたちましたよ。電子音楽的と言えば、ミュートトランペット使用部分は、まるで通称「音が引っ込む」DJのミックステクニック、そのまんま。

それにしても、これまでに周囲のクラオタから彼女の楽曲の凄さについての情報が全く入ってこなかったところに、このジャンルの難しさがありますよね。

そして、指揮のヴォルコフ氏。楽屋で会ったときに「チン・ウンスク凄くないですか?」でのっけから盛り上がってしまったのですが、意外にも彼のスタイルはノリノリパッション型ではなく、シカクをきちんと振りつづけるスタイル。それであの、交響曲「マネキン」をつくりあげるのだから、もう、質問は山ほどですよ!!!

ふ〜、久しぶりに興奮して書いてしまった。もう、今日から、不肖湯山、ウンスク・チンUnsk Chin女史、おっかけるからさ。(この日、サインもらったんですが、写真を忘れたバカな私)

29日の爆クラ! 本当に楽しみです。みなさんもぜひ。

  

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2018年5月24日木曜日

東洋経済ONLINEにて記事掲載

東洋経済ONLINEにて橘玲×湯山玲子の対談記事が掲載されています。
記事はコチラから
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2018年5月24日

橘玲さんとの対談連載by東洋経済の3回目ラスト回アップされました。

今回の日大アメフト事件、監督側が批判の矢面に立っていますが、ある程度以上の日本の会社その他の組織で働く人間には、既視感のある一連の動きだったのではないでしょうか。

橘さんと話したのは、まさにその力学を内包してしまう日本の会社を巡る知見。日本人の性質と思わされていることは、実は我々がシステムに適応しているだけ、なのです。本質的な不幸を「みんなといっしょだからに幸せでしょ」という納得の仕方。

https://toyokeizai.net/list/author/%E6%B9%AF%E5%B1%B1_%E7%8E%B2%E5%AD%90
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2018年5月23日水曜日

2018年5月23日

私からも。私自身を主人公にした政治経済を考えるとき(このスタンスは基本中の基本ですが)、非常に近い感覚を持っていられる、と常々思っていた橘玲さんとの対談が実現。

橘さん、顔出しNGなので私ばっかり写っていてご容赦なり。こんなにも「みんないっしょ」の強迫観念が強い日本で、「それが心の底から嫌」というセンスを持ち得たのは、橘さんと私の世代だけだったのでしょうかね❓!

上の全共闘世代の「刃向かう」カッコよさを教わり、しかしながら、そのスタイルが目的化してしまった彼らと違って、「刃向かう」ことの目的を、自分の人生の充実というリアリズムに求める点において、私たちは似ていた、のでした。

https://toyokeizai.net/articles/-/220215
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2018年5月13日日曜日

5/29(火) 爆クラ!<第 70夜>『指揮者イラン・ヴォルコフと旅する、クラシック・アヴァンギャルド』

クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント爆クラ! 。古典派、ロマン派の洞察力ある解釈で知られ、その一方で、オーケストラの音響の未来を、様々な新曲への取り組みにて模索している、イラン・ヴォルコフの登場です。

パーヴォ・ヤルヴィに続き、世界的な円熟指揮者による、クラシックいや音楽の「明日はどっちだ! 」篇とも言いましょうか!!!!! そしてそして、今回、ヴォルコフ氏、爆クラ! だけの特別パフォーマンスも用意していただいているのですよ!


彼の印象は「あっ、やっぱりいたんだ! いや、いて良かった、こういう指揮者」というもの。クラシック音楽はもの凄く情報が多い音楽ジャンルなので、その頂点であるところの指揮者は、全身全霊をかけてその世界に没入する必要があり、実際、今活躍中の指揮者はただ今この時間もベートーヴェンと格闘しているわけです。


つまり「クラシックのそしてオーケストラという音響のその先の可能性って何?」などと考える余裕は全くないのですが、ヴォルコフはまさにそこと格闘している真に現代的な指揮者。しや、指揮者というよりクラシック音楽を動かしていくイノベーター。


その実践のひとつが、彼が2013年から主催している<テクトニックス・グラスゴー>という音楽フェスでHPを見てびっくり! このGW中に行われたそれは、ノルウェーのノイズシーンを代表するラッセ・マルバーグやエイフェックス・ツインズに影響を与えた電子音楽のレジェンド、ベルナール・パルメジャーニと同時に、彼が首席客演指揮者を務めるBBCスコティッシュ交響楽団が出演するという超刺激的なラインナップ(ていうか、来年行くしかない!!!)であり、このSNS時代に「新しい表現」と大衆との出逢いの場になりえるフェスに着手した、先見性に脱帽です。


となると、我が爆クラ! としては、何度となくゲストと語っている、「クラブ耳に届くクラシック」というコンセプトの下の選曲を氏にぶつけるほかはない。ちなみにクラブ耳とは、音響技術、表現の最先端であるクラブサウンドシステムの登場以降の音楽というもの。彼は30日の読響の定期演奏会で、バーンスタインの交響曲第二番『不安の時代』を振りますが、彼もまたバーンスタインと同じくユダヤ人。今シーズンのラフォル・ジュルネでさんざん、ユダヤのクレズマー音楽の響きを堪能した身としては、そのあたりにも言及したし。


世界のクラシックはブログレッシブ! そのあたりを感じていただき、ヴォルコフ氏とは大いに、クラシックと音楽の未来に関して語っていきたいと思っています。

※ちなみに、今回の開演時間は通常よりも1時間早い19時スタートです。お間違えなきよう。


湯山玲子
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爆クラ!<第70夜> 「指揮者イラン・ヴォルコフと旅する、クラシック・アヴァンギャルド」

5月29日(火)

door open 18;15 start 19:00
場所 : 晴れたら空に豆まいて【東急東横線代官山駅正面口徒歩2分/東京都渋谷区代官山町20-20 モンシェリー代官山B2 T. 03 5456 8880 F. 03 5456 8881】
http://mameromantic.com/?cat=6
前売り 3500円 / 当日 4000円 + 1D 600円 学生 前売り 1500円 / 学生 当日 2000円 +1D 600円

[協力]イスラエル大使館、読売日本交響楽団 

■ 入場は整理番号順
■ 要別途1ドリンク代金600円
■ 会場は畳敷き(椅子席あり)

メールでのご予約
電話でのご予約
予約はこちらから
http://mameromantic.com/?p=58273



photo:James Mollison

ゲスト

イラン・ヴォルコフ
Ilan Volkov
1976年イスラエル生まれ。19歳でノーザン・シンフォニアのヤング・コンダクター・イン・アソシエーションに就任。1997年にはロンドン・フィルのユース・オーケストラの首席指揮者に就任し、2年後、小澤征爾からボストン響にアシスタント・コンダクターとして招かれる。その後2003年1月、史上最年少でBBCスコティッシュ響の首席指揮者に就任している。2011年9月からはアイスランド響音楽監督に就任。 古典派、ロマン派のレパートリーの解釈は、分析と構成の明瞭さ、活き活きとしたリズム感と洞察力の深さによって絶賛されている。また、現代作曲家の熱心な擁護者でもあり、オーケストラの新曲への取り組みに大きく貢献している。BBCスコティッシュ響との毎シーズン25回以上のコンサートに加え、同団と英国の主要な音楽祭にも出演。さらにクリーヴランド管、ミネソタ管、ミュンヘン・フィル、都響、バーミンガム市響、トゥールーズ・キャピトル国立管、メルボルン響、パリ管、ワシントン・ナショナル響等世界中のオーケストラに頻繁に客演を重ねている。2003年からは、グラスゴーにて、インプロビゼーションと新しい音楽の実践者たちを世界中から招聘する音楽フェス<テクトニックス・グラスゴー>を主催。http://www.tectonicsfestival.com/glasgow/ノイズや環境音楽、現代音楽などジャンルを超えた、音楽の未来についての実践的提示を行っている。この5月には、東京・横浜で3つの演奏会で読響を指揮する。30日(木)、サントリーホールの定期演奏会では、バーンスタイン作品やショスタコーヴィチ作品を披露する。http://yomikyo.or.jp/concert/2017/12/578-1.php

席亭:湯山玲子(ゆやまれいこ)
著述家、ディレクター。爆クラ! 主宰。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舍文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(角川文庫)、上野千鶴子との対談集「快楽上等!  3.11以降の生き方」(幻冬舎)。『ベルばら手帖 マンガの金字塔をオトナ読み』(マガジンハウス)、『文化系女子の生き方』(大和書房)、『渇! 迷える女子の人生相談』(小学館)『男をこじらせる前に』(角川文庫)、など。父君がクラシック作曲家、湯山昭という環境に育ちつつも、ハマったのはクラブミュージックで、著書『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)は、クラブ文化を都市や歴史風土の観点から分析、論考を行った。近年はテレビコメンテーターとしても活動。日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。
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2018年5月12日土曜日

2018年5月12日

爆クラ! 第70夜のゲストは、読響の定期演奏会で、今月棒を振るイラン・ヴォルコフ。パーヴォ・ヤルヴィに続きまたまた、世界の気鋭の指揮者が登場ですが、彼が凄いところは古典・ロマン派を得意とする一方で、2003年以来<テクトニックス・グラスゴー>という、音響派、ノイズとオーケストラ現代音楽のフェスを主催し続けているところ。(もはや感じとしては、細野晴臣さん、ドミューンの宇川直宏クンが指揮者をやっているようなモンです)
「クラシックのそしてオーケストラという音響のその先の可能性って何?!」という、爆クラ!お馴染みのテーマに、最高のゲストでおおくりいたします。

http://mameromantic.com/?p=58273
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2018年5月5日土曜日

2018年5月5日

ラ・フォルジュルネ2日目は三本。1発目は朝もはよから、ロシア革命後に渡米したグレチェニノフの「ミサ・エキュメ二カ」。エカテリンブルク交響楽団合唱団、ウラル交響楽団がガッツリ組んだ超ド級のアンサンブル。ここでの発見は、パイプオルガンの重低音の使い方。合唱のバス、チューパなどの低音楽器と相まって、天変地異のような低音(音量は大きくない)が繰り出されてくるのです。

一瞬、電子音か?!と思ったぐらいのこの音像。作曲家の意図はそこではないので、後はミサ曲の定番に流れ込んでいくのですが、ここのポイントだけで作曲する、というパターンは今後のクラシックで、大アリ。所々にユダヤ旋律やグレゴリオ聖歌っぽいメロが顔を出し、エキュメ二カ、すなわちキリスト教の宗派を超えたユナイトの意や良し、という感じ。

2発目は歌姫バーバラ・ヘンドリックス歌うところの黒人霊歌、ブルースの回。湯山の点数が最も辛くなるクラシック声楽→ポップスジャンルの表現ですが、今回は教会音楽たるゴスペル系が多く、それはそれでという感じ。但し、ブルース、R&B歌手の語り口にも似た発声の味や唱法の豊かさを知る身としては、声楽の頭声と地声のニュアンスだけだとちょっと物足りないんですわ。しかし、ここでも発見が。彼女の頭声(ファルセット)のスモーキーな響きは、ギターのリバーブやファズのダルな音響とバッチリ合う!! デアボリックなノラジョーンズのThe Syoryとか、似合いそう。もちろん、1オクターブ上で。弱音で!!

3発目は好物である(高校生の時、ブログレとともに聴き狂った)「モンセラートの赤い本」由来の楽曲が目白押しの、フランス中世音楽グルーブ、アンサンブル・オブシエンヌ。実はこの手の響き、日本人は無印良品の店内でよーく知っているわけですが、いいンですよ。良い!!! アンコールでCuncti simus concanentesのアヴェマリアをいっしょに歌ってハッピー。

https://www.bing.com/videos/search?q=Ensemble+Obsidienne&&view=detail&mid=BD76780CA73A2E722DDFBD76780CA73A2E722DDF&rvsmid=D8A2A0170CBE626BB76ED8A2A0170CBE626BB76E&FORM=VDRVRV
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2018年5月4日金曜日

2018年5月4日


クラシックの祭典<ラ・フォル・ジュルネ>。今回のテーマとプログラムが素晴らしい。というか、爆クラ! のDNAてある、「クラブ耳に届くクラシック」にかなり近く、従って、ジェフ・ミルズのオケコンにいらっしゃった方は是非に、というラインナップですよ。

「モンド・ヌーヴォ〜新しい世界」と銘打ったテーマは、クラシックの中でも辺境的な楽曲を選りすぐったもので、非常に爆クラ!系?! 本日の眼目は、湯山の大好物、「モンセラートの赤い本」からの選曲多し、の、中世の地中海沿岸楽曲を奏でる、カンティウムヶノーヴム。ホントに誤解を恐れずに言いますが、彼らのサウンド、気怠い中庸感でもって、わたくしの中でサチモスの「Pacific」 に一気通貫。

テレビ朝日の「題名の無い音楽会」のコラボ収録(快挙! プロデューサーの鬼久保ちゃんナイスジョブ!!)に出演していた、ピアノのマリー=アンジュ・グッチも出色。細かくて強い打鍵のひとつひとつが時間を面で引っ張っていくようなスケール感がありましたよ。

楽屋でプロデューサーりルネ・マルタンに昨夏のラロック・ダンでロンでお世話になったお礼で、飛騨香山の名品である渋草焼きの桔梗文様の皿をプレゼント。「そーいえば、パーヴォ・ヤルヴィがReikoの事を話してたよ」と言われビックリ。業界、狭すぎでしょ!! 

明日は ブルースを歌う、バーバラ・ヘンドリックスとキリスト教の宗派を超えた宇宙的ミサ曲「エキュメ二カ」、フランス中世音楽のアンサンブル・オブシティエンヌ、明後日は何と行っても幻の作家、貴志康一の交響曲「仏陀」ですわ。

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2018年5月2日水曜日

2018年5月2日

またまた、新規更新。朝日新聞デジタル連載『現代メンズ解析』。今回のゲストはサイバーエージェント社長、藤田普氏。麻雀で鍛え上げられた(マジで)リスクを瞬時計算して負う思考タイプはもとより、「社員個々の失敗は、ライターを入れてテキスト化し共有する」というマネージメントアイディアに脱帽。
そう、我々日本人はインパール作戦大失敗の昔から、「失敗の教訓を活かすことができない」精神風土があるのですよ。詳しくは↓

http://www.asahi.com/and_M/articles/SDI2018042777951.html

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2018年4月29日日曜日

2018年4月29日


絶賛連載中の朝日新聞デジタル「現代メンズ解析」。今回は傑作にして問題作の映画『娼年』を監督した三浦大輔さんにインタビュー。

浮き彫りになってきたのは、三浦さん特有の「男目線の"色気"と"萌えどころ"がないセックス(と、その表現)」は、女性にとって理想的なそれ、だったという点。監督御本人は、フェミニスト的発想のない人でしたが、セックス描写にそういったノイズが入らないことで、エロス映画にアリアリのミソジニーを免れているところが興味深し。

「男目線の"色気"と"萌えどころ"」とはすなわちエロス文化。文化と言うからには、主格は男性。申し訳ないが、わたくしはそこを若い時分から好んでいるタイブですが、なんだか、もう冷めちゃったね。

 セックスにまつわるいろんなことは、自分が若いときに想像していたものとはまったく違っている、という実感が私にはあって、そういうすれっからしのババアでも、三浦さんの資質はビンとくるのです。

http://www.asahi.com/and_M/articles/SDI2018042676271.html
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2018年4月28日土曜日

2018年4月28日

週末は辻静雄食文化賞選考委員会に出席。日本の食文化の幅広い領域に注目し、よりよい「食」を目指して活躍した個人、団体に送る賞の制定で、イロイロに討論(内容はまだ発表してはイカンのです)。

食文化を歴史性を重んじ限定的にとらえるのか、未熟でも社会との接点、未来のパースペクティヴに重点を置くのかで、当然意見は分かれまして、もちろんわたくしは後者。批評関係が共有する文化の進歩史観だと、それが当然なのですが、確かに前者の意義もあるわな、と思った次第。ちなみに、美食ワールドはクラシック音楽ととーっても似ている。良い意味でも、悪い意味でも!

さてさて、アフターの懇親会は、シャンパーニュ地方の名店「レ クレイエール」でシェフを務めたティエリー・ヴォワザンが腕を振るう、帝国ホテルの<レ・セゾン>にロックオン。

で、委員メンバーでもある鹿島茂さんと久々におしゃべり。そういえば、鹿島さん、エマニュエル・トッドの紹介新書もある方で、その話があらためて面白かった。今ここにある世界事情と日本人の傾向を読み解くひとつのルーラーを示したトッドの「家族形態」分析ですが、そのキモは遺産分配(相続が兄弟間で平等か不平等か)と女性教育の積極性。「長男のヨメの教育熱心さ」とこれ日本の特出した個性でして、このキーワード、今執筆中のおひとりさま本の隠れ指針になるなあ、と。

お料理につきましては、粘っこくハードな触感に予想外の鰹節風味がクリームと相まって口腔を襲うジュレと、うなぎの蒲焼きにインスパイヤされたであろう舌平目のソテーが印象的。この舌平目、付け合わせに小さいニンジンがついているのですが、その味が視覚のサイズを大きく逸脱して莫大。イメージの転倒を仕掛けているわけです。

出席者は、辻調理師グルーブの校長、辻芳樹さんをはじめ、国立民族学博物館名誉教授の石毛直道さん、元文藝春秋編集者の西山嘉樹さん、フードコラムニストの門上 武司さんと鹿島茂さん。



 

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2018年4月17日火曜日

2018年4月17日


ポストが前後しましたが、今朝早朝から名古屋は知多半島の沖合まで、釣りに出たんですよ。「沖合いはそんなに波はないはず」という予想を裏切り、大変な揺れ。水深150メートルのコマセ仕掛けとなると、電動リール。もはや、漁師並のハードコアです。

「仕掛けを落として10分以内に必ず、最初のアタリがあって仕留める」というのが、湯山の黄金の指なのですが、今回もアジが掛かりました。かかったけど、何と手元でバレちゃった。と、その時から、今まで「無いこと」に押し込めていた船酔いがググーッ持ち上がってきて、気持ち悪いのなんのって。

とはいえ、瀕死の状態で頑張った3投目に、大当たりが来て、サバを4匹友釣りでゲット。もう、これでノルマを果たしたと、ひとり船中に横になり、そのまま下船まで、マグロ状態。いやー、もう一花咲かせようと、起き上がったのですが、そのとたんに吐き気の嵐ですよ 。

何で、みんな大丈夫なんだろうか❓と、下船してから、話しかけて来たおっさんに聞いたら、「いやー、全員吐きまくって釣ってましたよ」だってさ。

もう、横になっている最中、生死の境感バリバリ。下船した時の心地は「あー、生きてて良かった」というもので、日常生活と自分が愛おしく思った次第。そう、人間、たまに、こういう追い込んだ体験が必要かも。

写真は、何かと助けてくれた屈強の船頭アニキ。こういうシチュエーションは恋に落ちがちなので、婚活女子はサバを釣るがよろし。

 


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