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2018年1月16日火曜日

2018年1月16日

年末年始ベルリン報告⑤ 帰国後一週間ですが、もうそろそろ報告まとめんと先に行けない。今回はベルリンサウナ&スパ事情。今更ながら、サウナブーム到来なんだそうですが、わたくしめの歴史は長いよ〜。思えば、20、30代の海外のハード取材の習わしとして必ず「現地サウナ&スパ」を取り入れ、心身をチューニングする、ということをやってたんですね。

在住友人の浦江久美子さんから「中央駅近くにヤヴァイスパが最近できた」というホット情報が入り、行ってみたらマジで凄かった。その名もヴァバリスパVabali Spaというこのスパ総合施設は、広大な敷地に外プールと内プール、サウナも乾湿揃え何室もあって、食事もできるという健康ランドのラグジュアリー版。「バリ」という単語が店名に入っているのは、しつらえがまんま、バリ島のリゾート仕様だから。そういえば、バリ、ケチャの産みの親と言われるウォルター・シュピースもドイツ人だったし、レイヴァーたちも踊りに来てたし、彼の地に行くとけっこうドイツ人移住者も多く、二者は文化的に関係が深いのでした。

しかし、こういう施設は大抵子ども天国になって、静寂がそがれるのですが、このスパはそういうことがなく、落ち着いた大人のムード。浦江さんによると、特段そういう決まりは無いのだが、ドイツ人は空気を見て、遠慮する、ということらしい。(申し訳ないが日本にその空気はありませんね)

でですね。ここ、ドイツならではの、サウナ室にある熱したサウナストーンにアロマオイルやハーブを入れた水をかけ、高温の水蒸気を一気に発生させる「アウフグース」が体験できたのですよ。室温が80~90℃のサウナでそれを行うと、体感温度は100℃に達するらしく、毛穴が一気に開いて汗がぶばーっと噴き出のですが、それがも・の・す・ご・く気持ちいい。その熱蒸気を係員の熱風師が大きいうちわでこちらに送ってくる。散々それを受けた後、屋外の水風呂に入るのですが、もはや昇天間近の一大肉体快楽!!!!

外の温水プールでぷかぷか浮いていると、真っ青なベルリンの冬空が目に入ってきて、またも強烈に「人生生きてて良かった」状態。あー、もう次のベルリンは、こことオペラ劇場を往復するだけでいいっすよ。(と、なるわゃないのが、買い物好きの私なのですが)

あっ、言い忘れましたが、ここ、完全男女混浴です。私は全く気にしないのですが、アメリカ人ほかダメな人はダメでしょうね。とともに、どういうケースだったら、私自身が抵抗感があるかな、と脳内シミュレーションしてみたところ、「集団で来てワイワイ盛り上がる日本の会社員男」というセンが見事に浮かび上がってきました。彼らが日本語で何と言って盛り上がり、それが目の前に現れた、よもやの日本人の女の裸(しかもデブで初老)にどう反応するか、は容易に想像がつくからです。(なので本当に、駐在員の方、日本から来たお仲間に「裸のドイツ女がたくさんいますよ」などといって、接待を持ちかけないことを切に願うばかり)

「自分にされて不愉快なことを、相手にはしない」という成熟した社会のモラルが、このスパでの混浴の根本ですが、彼らはこのあたりを簡単にぶち壊してきそう。なぜなら、ホモソーシャルな集団は集団内の結束が第一で、それ以外は眼中にないのが常、だからです。言葉が通じず、勝手がわからない対外国恐怖心もそれに加担するかな。

とはいえ、女性専用サウナというゾーニングは存在するのです。確かに「座ってじっとしている」サウナは、視線も気になるわけですからね。でも、面白いのが、ここの熱風師が女性ではなくて、若いイケメンだということ。裸のおばあちゃんたちがその彼と楽しそうに会話していて、粋な計らいだな、と思った次第。

ともあれ、「エッチじゃない裸」の身体意識は、ヨーロッパ文化の源流、ギリシャ、ローマ時代にまで遡る歴史の重みがありまして、私の編集者時代の代表作、ぴあ✖️NHKスペシャル『fashion dream 人間はなぜ服を着るのか』というmooks本で散々、文献を当たったことを思い出しましたよ。

まあ、このスパでの大らかな体験は、これから予定されている、ナンパしてその結果を競う男たちのドキュメンタリー映画『劇場版アイドルキャノンボール2017』に関してのカンパニー松尾監督との対談に生かされるかな?

もちろん内部は撮影禁止。そして、左のプールは、実はvabaliではなく、市民プールを改造したホテルHotel Oderbergerのもの。次はここ絶対泊まろうと思う。

 
 
 
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