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最新刊『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』
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シリーズイベント『爆クラ』(爆音クラシック)
クラシックの名曲をクラブ仕様の大音量で聴き多彩なゲストと語る!
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あらゆる世代・文化を横断する湯山玲子の連載情報
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ひとりで高級寿司屋をクルージングしているうちに思いついた、振り袖姿の寿司パフォーマンス・プロジェクト
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12/8(土)場×クラシック音楽 爆クラ アースダイバーvol.1
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場×クラシック音楽
爆クラ アースダイバーvol.1
水島臨海工業地帯の工場夜景と瀬戸内海のサンセットを体感する船の音楽会
【日時】
2018年12月1日(土曜日)
・瀬戸内海サンセット篇クルーズ 16:30~17:50
・漆黒の闇と工場夜景篇 クルーズ 18:30~19:50
・ラウンジパーティ「昭和歌謡とクラシックに溺れる夜」 18:00~22:00
【会場】
・クルーズ
笑う遊覧船「はつひ丸」 ※鷲羽山下電ホテルのビーチ横の乗船場より出航
・ラウンジパーティー「昭和歌謡とクラシックに溺れる夜」
鷲羽山 下電ホテル(岡山県倉敷市大畠1666-2)
【内容】
海の夜景×サウンド(クラシック)による体感的音楽会。
その土地や場所が持つ温度、空気感、匂いなど地場の魅力を全身で感じながら、五感+アルファでクラシック音楽を「聴く」音楽環境体験シリーズが、湯山玲子(サウンドアーティスト)+石黒謙(サウンドシステム/ACOUSTIC REVIVE)のプロジェクトとしてスタートします。
音楽を自然と環境の中で体感するクラシック音楽のレイヴ、というべき試みの第1弾は、水島臨海工業地帯の工場夜景と瀬戸内海のサンセットの景観とともに、特別仕様のサウンドシステムを搭載した船で奏でられるクラシック音楽を「音響体験」する、というもの。
瀬戸大橋と島々のロケーションが、夕陽でバラ色に染まり、また、冥界への遡行のように静謐な夜の海を進み、遠くに化学の光の瞬きを感じる、というこのふたつのクルージングに、クラシック音楽の”音響”はどんな世界を垣間見させてくれるのか?!
今回は、爆クラを主催してきた湯山玲子が自らサウンドアーティストとして参加。いまだかつてない、体感と感情に訴えかけるクラシック音楽のリスニング環境を手がけます。クラシック音楽が空気を震わす音波となり、虫の声、流氷が砕ける音、木々のざわめきなどと溶け合っていく音響…。2月初頭の瀬戸内海の、今ここにしか存在し得ない、まさにアートと呼ぶべき”境地”を堪能して下さい。
また、クルージングの前後には、児島の海岸沿いに位置し、70年代のマイアミ、リゾートホテルを彷彿させる奇蹟の建築をいまに残す<下電ホテル>の、これまた「昭和にワープだ! 」と言うべき、ラウンジルームにてパーティー「クラシック音楽を環境とともに体感する」を開催。
DJはこの9月にマーラーの「交響曲第8番」(千人の交響曲)をミューザ川崎コンサートホールで指揮し絶賛された若手の注目指揮者、坂入健司郎による、人気ストリーミング番組ドミューンで伝説となっているクラシックネタのDJを再び、そして、昭和歌謡DJとして東京の夜を彩っている吉岡洋美が降臨。そのほか、児島の熟女たちの人生相談付きバー「婆ァバー」にて、瀬戸内・児島の夜を堪能し尽くす、という趣向。
【アーティスト・プロフィール】
湯山玲子(サウンド・アーティスト)
著述家、プロデューサー。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、博覧強記にセンスが加わった独特の視点にはファンが多い。 NHK『ごごナマ』、MXテレビ『ばらいろダンディー』レギュラー、TBS『情報7daysニュースキャスター』などにコメンテーターとしても出演。著作に『女ひとり寿司』 ( 幻冬舍文庫 ) 、 『クラブカルチャー ! 』( 毎日新聞出版局 ) 『女装する女』 ( 新潮新書) 、『四十路越え ! 』( 角川文庫 ) 、上野千鶴子との対談集「快楽上等 ! 3.11 以降の生き方」 ( 幻冬舎) 。『文化系女子という生き方』( 大和書房)、『男をこじらせる前に』(kadokawa文庫) 等。日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。(有)ホウ71取締役。クラシック音楽の新しい聴き方を提案する爆クラ! 主宰。父はクラシック作曲家の湯山昭。
石黒謙(サウンドシステム/ACOUSTIC REVIVE)
日本が誇るオーディオケーブル・アクセサリーメーカー。
その製品は世界各国で高い評価を受けており、フランスの音楽誌diapasonにおいて三度の金賞に輝いた。創始者である石黒 謙氏はアジア各国で「音神」と呼ばれ、独自の音質向上術により世界最大のオーディオイベントであるドイツミュンヘンハイエンドショーにおいて関与したブースを450社中最も音の良いブースに与えられるベストサウンドアワードに3年連続で導いた。音響調整技術はオーディオに留まらず、大手レコードメーカーのスタジオやライヴハウスの音響調整など多岐に渡る。
坂入健司郎(DJ クラシック担当)
指揮者。1988年5月12日生まれ、神奈川県川崎市出身。これまで指揮法を井上道義氏、ウラディーミル・フェドセーエフ氏などに師事。13歳ではじめて指揮台に立ち、2008年より東京ユヴェントス・フィルハーモニーの音楽監督を務め、2016年には新鋭のプロフェッショナルオーケストラ、川崎室内管弦楽団の音楽監督に就任。2018年には東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に初客演しオルフ「カルミナ・ブラーナ」を指揮、成功を収めた。
吉岡洋美(DJ 昭和歌謡担当)
岡山県出身。’90年渡英、セカンドサマーオブラヴ直後のUKレイヴに出会い、帰国後90年代の日本のレイヴ黎明期のダンスシーンの現場で活動後、クラブカルチャー誌編集を経て現在フリーの編集、ライターに。ダンス系、実験音楽から演歌、ムード歌謡までカバーし、手がけた単行本としてノイズバンド非常階段の足跡を追った「非常階段ファイル」等。昭和の歌謡曲、フォークを中心にしたDJとしても活動中。
【参加費】
クルーズ(パーティー参加費を含む)
7,500円/一便(税込)
※料金は一運行あたりのものです。
ラウンジパーティー
前売り2,000円(税込)/ 当日2,300円(税込)
【申し込み方法】
・瀬戸内海サンセット篇クルーズ
https://t.livepocket.jp/e/bakuclasunsetcruise1201
・漆黒の闇と工場夜景篇 クルーズ
https://t.livepocket.jp/e/bakuclanightcruise1201
・ラウンジパーティ「昭和歌謡とクラシックに溺れる夜」
https://t.livepocket.jp/e/bakuclaparty1201
【主催】爆クラ!
【後援】Femmes Du Monde
【協力】下電ホテル、(NPO法人)鷲羽山の景観を考える会、名曲喫茶 時の回廊
【問い合わせ先】爆クラ!岡山シリーズ実行委員会
itano@silver.ocn.ne.jp 090-4247-2271(担当:板野)
当日のご宿泊について
この日のために、東京など遠隔地から来ていただいた方に、今回、下電ホテルに特別なブランをご用意いたしました。この下電ホテル、昭和レトロ、70年代モダニズムの権化のような奇跡の存在でして、ロビーに鎮座する謎の巨大木彫、何気に飾ってある東郷青児の絵画を始めとして、もはや昭和の文化遺産でしょう、という存在感なのです。しかも、入浴着着用の男女混浴!! という素晴らしい露天風呂アリ、でして、このためだけに来てもよし、のホテルなのでした。
全てオーシャンビュー、朝食バイキング付き
燦燦館 1室2名以上ご利用10,000円(税別)
1室1名利用 15,000円(税別)
(ベッドのモダンな洋室です。ジャグジー付きは早い者勝ち)
鷲麓園 1室2名以上ご利用 8,000円(税別)
1室1名利用 13,000円(税別)
(昭和ムードたっぷりのしみじみ和室です)
宿泊予約は、下電ホテル086-479-7111まで。「12月1日の爆クラ! 宿泊です」と言っていただき、お部屋の確認と予約、支払等のやりとりをしていただければ幸いでございます。
問い合わせ・担当:板野(いたの)
2018年10月26日
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世界的なサウンドシステムメーカー、ACCostic reviveの石黒謙さんとガッツリ組んだこのプロジェクト。ジェフ・ミルズ×東京フィルハーモニー交響楽団とのコンサートから一気通貫する、五感+アルファを直撃する体感的体験に是非、お運びアレ!!
今なら、飛行機の特割がお得。ホテルもあるよ!

http://bakucla.oops.jp/main/?p=858
2018年10月15日
「夜遊び」のかほりブンブンな私の服ですが、朝の光の中でオッケー、ということが判明し、嬉しい限り。いや、もしかして、昼頃ベッドに入るという菊地成孔クンなみの夜更かしの方々が買っていただいているのかしらん。
今回はいろいろとゴタゴタを乗り越えてブランドの方向に「心棒」が入った会だったので、いい数字が出て嬉しい限り。そう、逆境こそがチャンスってね。
良いノリを作ってくれたキャストの近藤さんと!! 見そびれた方、下記をポチってくらはい。映像もアップされてまーす。
https://www.shopch.jp/BrandPrdShow.do?&brandCode=08698&searchType=3&il=Search_HeaderLink&ic=itemtab
10/18(木)爆クラ!<第74夜>「野宮真貴と渋谷系なクラシックを考えてみる」
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→予約はこちらから
http://mameromantic.com/?p=60757
渋谷系の音楽といえば、洒脱なコード進行とメロディライン、マニアックで隠れたボップス名曲の掘り起こし、古いけれど新しい音楽(細野晴臣の名言)などという特徴が思い浮かびます。そして、そのルーツをたどれば、ジャズやボサノヴァ、映画音楽、ブラックミュージックなどが顔を出し、その周辺には20世紀初頭、近代化する世界の中で、新しい音楽の響きを追求した印象主義音楽やフランス6人組などの響きが見えてきます。
そう、何と言っても、渋谷系の”神”のひとり、バート・バカラックの音楽の師は、ダリウス・ミヨー(フランス6人組のひとり)ですし、渋谷系の”国家”のひとつである映画『ロシュフォールの恋人たち』中「双生児姉妹」の作曲家、ミシェル・ルグランは、バリ高等音楽院卒のクラシック出身。
ということで、今回の爆クラ! は、クラシック音楽の中に「オシャレ」「都会的」「ポップ」「ガーリイ」などの渋谷系と同じセンスを発見していく、という試み。席亭湯山が故あって選んだ楽曲を、渋谷系の女王、野宮さんに「判定」してもらう所存。 クラシック音楽はどうしても、人生の深淵を覗いてみました系の交響曲が中心にデーンと構えているところがあるのですが(まーだいたいドイツ系ね)、モーツァルトの時代だって、俗謡(巷で歌われてきたポップスね)を取り入れてもいますし、作曲家の中には、「霊界から呼び出して、今すぐ野宮さんの曲を書いて欲しい」というタイブもいるのです。ていうか、席亭湯山の選曲は、ズバリ野宮真貴に歌わせたいクラシック、かも?!(今現在、ビゼー『カルメン』の「セギディーリャ」の野宮版を想像しちゃった私)
やっと、涼しくなった秋の夜長を、渋谷系なクラシックで「夜遊び」してみませんか?というステキなお誘い。是非、お越しアレ。
湯山玲子
10月18日(木)
爆クラ!<第74夜>「野宮真貴と渋谷系なクラシックを考えてみる」
door open 19:15
start 20:00
場所 : 晴れたら空に豆まいて【東急東横線代官山駅正面口徒歩2分/東京都渋谷区代官山町20-20 モンシェリー代官山B2】
T. 03 5456 8880 F. 03 5456 8881
http://mameromantic.com/?cat=6
前売り 3000円 / 当日 3500円 + 1D 600円
学生 前売り 1500円 / 学生 当日 2000円 +1D 600円
■ 入場は整理番号順
■ 要別途1ドリンク代金600円
■ 会場は畳敷き(椅子席あり)
メールでのご予約
電話でのご予約
予約はこちらから
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ゲスト
野宮真貴
のみやまき
ピチカート・ファイヴ3代目ヴォーカリストとして、90年代に一世を風靡した「渋谷系」ムーブメントを国内外で巻き起こし、音楽・ファッションアイコンとなる。 2010年に「AMPP 認定メディカル・フィトテラピスト(植物療法士)」の資格を取得。2018年はデビュー37周年を迎え、音楽活動に加え、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍している。10月31日には近年行なっている音楽プロジェクト「渋谷系を歌う」のベスト盤「野宮真貴 ソングブック」をリリース。また11月2日より東名阪のビルボードライブツアーを予定している。
www.missmakinomiya.com
主宰·ナビゲーター
湯山玲子
ゆやまれいこ
著述家、プロデューサー。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、博覧強記にセンスが加わった独特の視点にはファンが多い。 NHK『ごごナマ』、MXテレビ『ばらいろダンディー』レギュラー、TBS『情報7daysニュースキャスター』などにコメンテーターとしても出演。著作に『女ひとり寿司』 ( 幻冬舍文庫 ) 、 『クラブカルチャー ! 』( 毎日新聞出版局 ) 『女装する女』 ( 新潮新書) 、『四十路越え ! 』( 角川文庫 ) 、上野千鶴子との対談集「快楽上等 ! 3.11 以降の生き方」 ( 幻冬舎) 。『文化系女子という生き方』 ( 大和書房)、『男をこじらせる前に』(kadikawa文庫) 等。ク日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。(有)ホウ71取締約。クラシック音楽の新しい聴き方を提案する爆クラ! 主宰。父は作曲家の湯山昭。
2018年10月9日
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そして、クラシックの中に実はしっかりと存在する「オシャレ」を追求。(といいますか、野宮真貴に歌ってもらいたいクラシックが裏テーマでございます。
秋の夜遊びとして、是非、お運びアレ!!
http://mameromantic.com/?p=60757
2018年10月1日2
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ゴダールの感情豊かなスパークルが迸った(ヘンな日本語だな)、初期のミューズであらせられるアンナ嬢、もうもう、奇跡とも言える美しさ、可愛らしさを見せつけた「女は女である」から幾星霜。ばあちゃんになったアンナは、フランス女性の「年齢❓それが何か」伝統にのっとり、しっかりと後期高齢者でしたが、あの、グレーに透き通る瞳だけは変わらないんですよ。
今回最も聞きたかったことは、「なぜ、デンマークですでに女優のきざはしにいた美少女が、パリに出奔したのか。そしてどういう生活を送っていたのか」という点。母親が再婚して、新しい父親のいる家に居場所がなかった、ということは知っていましたが、本人の感じだと、もうちょっと「パリにいけば面白いはず」というお転婆で向こう見ず感が伝わってきました。
本当にお金がなくて泊まるところがなくて、見ず知らずの商店のオヤジに交渉して一夜の宿を得たり(オヤジがいい人で危険なことはまったくなかったそう)、そう、アンナは田舎から文無しで出てきて、ネットカフェに泊まるような女の子だったわけです。
で、ここが重要なんですが、そういう状況から彼女は女優になるチャンスを掴んだ。貧乏は辛いものですが、そういう悲惨な状況をミュージカルのように楽しく過ぎ越す才能があった人なんですよね。
ゴダールの言葉の中に「世界を俯瞰でみるのが喜劇、クローズアップで見るのが悲劇」というのがありますが、パリという街は当時のパリという街は前者の気風が満ち満ちていたんでしょうね。
こんなラッキーガール&リア充のアンナ嬢にゴダールは『女と男のいる舗道』という悲劇のヒロインをやらせています。女優を夢見て、パリに出てきて、娼婦になり、最後に男に虫けらのように殺されてしまう女。この映画におけるアンナ嬢は、のちに絶対にカサヴェテスなんかに影響を与え、それどころか、現代美術のビル・ヴィオラ級の顔のクローズアップの連続!!! にて、人ひとりの悲しさと人生の不条理をこちらに伝えてくる。(いやー、凄い顔だわ)この彼女の「重さ」に実はゴダールは引かれたのかもしれませんね。
2018年10月1日1
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私が主宰する爆クラ! のコンセブトのひとつは「クラシック以外のジャンルそれぞれに深入りしている、真の音楽愛好家が感応できるクラシック」というものなのですが、そういう人たちにお勧めしたいのが、この「千人」のコンサートでしょうね。といいますか、こんな音響体験ができる音楽ジャンルは、クラシックしかない、という話。
オーケストラと合唱とが、あるときには塊となり、あるときは高圧シャワーの水滴のようにスブラッシュし、音波が天上に駆け上がる「一大音響」の魅力てんこ盛りのこの曲。これだけは、「クラシック以外にまったく存在しないタイプの体験できない音像と音楽体験」なのですよ。
しかしながら、私がこの曲にハマったのは、実は生ではなく音盤から。ノイマン指揮のチェコフィルのやつ。特に合唱の「触れることができぬあなたにも」からの約14分の寂寥と多幸感に打ちのめされてからというものの、ipodのヘビロテリスト殿堂入り。
実は某有名指揮者の肝いりの実演も観ているのですが、その時はまーーったく曲が入ってこなかった経験があり、「同じ曲なのに何なんだ?! と、今やもう理解済の「クラシックの演奏問題」を考えるキーになった楽曲でもあるのです。
いろんな植物や動物やコケや菌や昆虫が違う命を生きて生息する、しかも生存競争バリバリのアマゾンの密林のようなこのマーラーの問題作のポイントは、「で、全体としてどうひとつの世界を見せてくれるのか」という神の領域みたいなところなのですが、我らが坂入君は、完全にそこに手を付けていましたよ!!
マーラー、ブルックナーを始めほとんどの交響曲の大曲は、キリスト教的な救済や「至高」を描いており、アンサンブルが合う、というのは、横並びの関係を揃えるという集団関係的なものとは違って、各々が(個人主義!)が、私の神や至高を求めるその先が一緒(ここを指揮者が出せねかどうか)ということは、昨年のザルツブルグのバインディング×ウィーンフィルのマーラー第9番で私の中に完全に確立したツカミだったのですが、そこんとこ、坂入くんはどうやったのか❓
ほら、動物たちが巨大なノアの方舟に乗り込んでいくような泰西絵画があるじゃないですか。そういう、「たどり着きたい音楽の彼岸」に向かう全員のまとまりは、特に後半とてつもなく素晴らしく、チベット瞑想における脳内ガンマ練が、このとき私のアタマに訪れ、それは会場中にシンクロしたはず。
ソプラノのお二人、中江早希(懺悔する女)、中山美起(栄光の聖母)ちゃんは、昨年秋、銀座の東急プラザで一ヶ月に渡り行われた、「サロン・ド・爆クラ! 」において美声を轟かせてくれましたが、今回もその硬質な透明感はサイコー。そして、びっくりしたのがテノールの宮里直樹(マリアを崇める博士)。ちょっと別格の歌声。この人、要チェックですよ。
プロのオケや合唱と違って、今回の試みのメンバーはアマチュア(要所要所にはプロが入っています)であり、何回も練習、リハを重ねてきたが故の各奏者の「音楽の入り方」が半端じゃなかった、という点はどうしても見逃せない。
関係ないけれど、私は現代美術の一流アーティストの条件として、「アートのことを人生の時間の中でどれだけ考えているのか」という点を重要視するのですが、それで行ったら、今回のアマメンバーたちは、一年間、コケの一念(by 梶原一騎)のようにこの千人〜と格闘してきたわけで、ウィスキーで行ったら、スコッチ20年もの。肉体化したはずの奏法があってこそ、「音楽が自由になれる」という境地が立ち現れたのは本当のことだと思うのですよ。
で、観客から見た不都合な真実を言えば、マーラーの千人のすごい演奏を体験するには、これからも世界で行われるはずの「アマの長期熟成熟成一点突破コンサート」を狙っていけ!!! なーんてことにもなりかねない。(重ねて言いますが、プロオケと有名指揮者のソレが全く私の心に響かなかった、という経験あり、なので)
さて、前述の私の質問に対しての対しての坂入くんの答えは、「がんばらせなかったんですよ!!!」だった。「奏者が頑張ると、オレがオレがとイキリだちが出てきて、曲を奏でると言うことから乖離してしまう」と。いやー、そうでしょうね。それよりも練習を積んで「曲を身体に入れる」ことによって、曲から自由になってこそ、扉が開かれるってね。
アマチュア、シロウトを扱う怖さ、というのは、私も散々仕事の上で経験しているので(彼らは面倒臭いとすぐ逃げちゃうのよ!)、坂入くんの苦労は本当にしのばれる。「もう、2度とやりたくない」と言っていたけど、考えてみれば、世界には「プロにはなれなかったけど、音楽を奏でたいアマ(真剣)」という人はたくさんいるわけで、いっそのこと、一生をかけてマーラーの「千人の交響曲」を世界中でアマを集めてやり続けて見たらどう❓などと思ってしまった。つーか、わたくし、今度合唱の片隅に入れてもらおうかなw。
となると、この行為。もはや、アートの領域ですな。





