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2009年2月6日金曜日

神田昌典さんとトークショー、ジンガロ、坂本龍一さんと寿司、美人寿司インコ



さて、一月後半は、エポックメイキングなイベントが目白押し。「だったら、ブログに早くアップせい」なのですが、ホントに風邪、ひどかったのよ。


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 1月23日は、拙書「女装する女」のトークショー第二弾が日本橋、丸善にておこなわれました。


 ゲストはカリスマ、ビジネスコンサルタントの神田昌典さん。今回の「女装する女」が、氏が2007年に翻訳した「3つの原理—セックス・年齢・社会階層が未来を突き動かす」の内容のある意味、現実化そのものだ、ということで高く評価してくださったことから今回の対談が実現した次第。前回の菊地成孔さんのときとはうってかわって、場所柄、ビジネス寄りの内容で語らせていただきました。


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 まあ、私の本は「女はすでに女ではない」という、ボーボワールの昔からいわれていることの現段階リアル実証なのですが、それでも、まだまだ、女性は社会的弱者であり、これはそう簡単に引き上がることはないぞ、というシビアな実感が私の中には確実にあるんですね。そういう絶望感も本の中には少なからず存在する(と思う)。しかし、神田さんは「そうではない」ということを、日本企業の現在の実体とインターネットを中心としたビジネスの可能性を含め、かつ、ご自身の経営コンサルタントとしてのデーターや知見を織り交ぜてぐいぐい、前向きな希望として語ってくださる。これには、当の著者が勇気づけられましたね。観客席には女性も多く、みな、真剣な目でうなずいていたのが印象的でした。

 
 帰りは日比谷のクニギワ、”ウイッフィー”で、丸山さん、博報堂アーキテクトの大谷社長、経済産業省の滝本さん、新潮社の足立さんとで飲み三昧。結局、最後は足立、滝やん、湯山組でカラオケ。結局、この時の深酒が、風邪にダイレクトに響き、この後数日、地獄の日々をみることになったのでした。




 1月23日、ジンガロの「バトゥータ」のプレビュー公演に行ってきました。


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今回の出し物は、2つのジプシー・バンドの賑やかな音楽をバックに、ジプシー村の花嫁略奪騒動のドタバタを描いた新作。モルドヴァ地方のブラスバンドと、トランシルヴァニア地方のストリングスの2組の楽団が交互に音楽を奏でる中、円形のコースを馬たちがズドドドと翔け、まさに人馬一体となったスペクタクルが繰り広げられます。拙書「クラブカルチャー!」でも、記述しましたが、「生活の中に馬がいる、いない」は、人の身体のリズム感を大きく変えてしまう要素です。同じアジアでも騎馬文化のある韓国は、三拍子系の跳ねるリズムがあったりします。膝を曲げてすり足で田んぼに稲を植えていた日本人の対極とも言える騎馬文化というものをこれだけ、ダイレクトに肉感的に体現させてくれたという意味で、この公演は私にとって、相当、特別な意味を持つものでもありました。


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モレシャンさんに会ったので、そのあたりのことを手短に話しました。「これ、アナタにとっては格別の演目でしょう」と言ったら、笑って大きく頷いていました。このあたり、彼女にとって、ジプシー文化も色濃い、フランス人ならではの感想があるはずで大変に興味深いものがあります。今度会ったときに詳しく聞いてみよっと。

 
 一方、この人馬一体のパフォーマンスは痛みを伴う美しさでもあります。


「馬は一生懸命やっているんだけどさ、それって、馬の一生としては幸せなの?」という人間文化に宿命的に張り付いている原罪が感じられるゆえ、このジンガロという企ては異様に人々の心を打ち、パワフルなんですね。調教ってSMでお馴染みのように、そういった、性関係の支配関係もそこにはうっすらと漂っています。そういえば、我が社の村松君のご両親は馬術部出身者だけに、今年は馬、挑戦してみるかな。
 成山画廊の成山明光君も来ていたので、久々にいっしょにメシ。錦糸町のタイ料理名店「ゲウチャイ」にて、相変わらずの、成山節を堪能しましたぜ。社員の2人が借りてきた猫のようにおとなしいのには笑った。




 1月25日、坂本龍一さんと恵比寿の鮨小野で寿司を食べるの巻。

 
 「女装する女」をたいそう教授が気に入ってくださったということで、坂本さんからメールが入り、「一度、寿司でも」ということで実現したディナー。教授とはバルセロナのミュージックフェス、ソナーで一度、取材でお会いしていまして、その時、ウチの父と芸大作曲科つながりの話が出て盛り上がった経緯があります。(父は池内友二郎門下でフランス系だったのですが、教授はそれを横目でみつつも、ドイツ系にいっちゃったらしい)本当に久々に会話のローリングストーンと話題のグルーヴに思いっきり身を任せられる、壮大な「おしゃべりロングプレイ」(トムトムクラブ似だー)を堪能しました。もう、後半はお酒も回って、なんだか、おばはんがガールズトークをしているみたいでしたね。

 
 語られたネタは、ホストクラブ、ボーボワール、沢尻エリカ、篤姫における宮崎あおい他、バート・バカラック、坂本龍一作「ONGAKU」の美しさ、日本人とアメリカ人、アースダイバー、諏訪神社、グリーンランド、インド、都市のつまらなさ、死生観、大人の自己規制について、男と女、寿司、土佐のカツオ、登山などなど。と、これだけでもワクワクするでしょ。実はこの内容、教授のサイト「コモンズ」にて近々、発表される予定なので、ご期待下さい。  

 

 
 1月30日、美人寿司@コンテムポラリープロダクション新年会に登場の巻

 
なんだか、今年になって各週で寿司を握っている計算になりますな。当日は全国的に雨降りで、こういうときの築地市場は魚の並びが悪いはずなのに、けっこう良いネタが入りました。マグロは味わってみると、血の鉄分が旨味として感じられる良い頃合いのもので切りつけると色のグラデが大変に美しい逸品。カンパチのいいアブラの乗り具合で、コハダの仕込みも今回はバッチリ決まりました。しかし、この仕込み中、私は昼寝した上にネイルサロンに行っちゃったもんで望月、村松からはごうごうの非難の嵐。でもさ、着物着てカツラかぶっての、寿司握り重労働がこれから待っているんだから、大目に見てほしいものだ。
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信藤三雄、もりばやしみほ夫妻宅、コンテムポラリープロダククションは下北沢にある瀟洒な一軒家で、いつも、ミーティングに通されるところがまんま、寿司ルームと化しました。ここはキッチンと直結していて、美人寿司的にははじめてと言っていいほどナイスなロケーション。何が凄いかというと、温かいネタが出せるということ! それを見越して、今回は季節ネタでもある白子を湯通しとソテーの両方で出したのですが、これが旨いのなんのって。DJ時代にピンク・フロイドのアルバムをノンストップでフルオンエアしたことで私個人的にファンの、ニッポン放送元社長、亀淵氏の「んまいッ」というお墨付きもいただきました。思いつきでつくった、イカワタのネギミソ焼きも焼酎派に好評で、まるで、本当の寿司屋みたいだ、と(笑)。
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イラストレーターの平松昭子さん、シンガーのちわきみゆみさんにもお会いできて、大満足。ふたりとも美人。お二人に限らず、この日集結していた女性は全員、完璧に「女装する女」でしたね。それも、ちょっと、ハードコアなタイプの。それは、KIKIの川崎社長、アナタが代表者じゃ。
 それはそうと、さすが、世界のコムテンポラリープロダクション。美人寿司の夜のステキなポスターが当日、お目見え。緋牡丹お龍ですかね。


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2009年2月2日月曜日

岸野雄一、新春大歌舞伎「象引」、日藝授業の九龍ジョーという一月前半日記



気がついてみると、1月はブログを完全休業でした。
 というのはですね。あんなにノリノリだった正月、昇仙峡、弥三郎岳登山のあと一週間目にぎっくり腰、追い打ちをかけるように風邪でもう、仕事をこなすのに精一杯。特に風邪はひどかったですね。もう、咳がけいれんのように繰り出され、苦しいったらなんのって。耳鼻科で咳止めのカフコデを処方してもらったけれど、ほとんど気休め程度。
 ぎっくり腰はいつもの駆け込み寺である、武蔵小山鍼灸接骨院の源先生(天才!)に行ったついでに咳のことを相談したら、「血を取れば一発で治る」っていうんで、手指と胸にシラクというガラスのカップを付けての吸引採血をやったら、黒い血がどばどば。これ、効くんですね。風邪の引きはじめに来てくれたら、もっとラクだったのに、という先生のお言葉。いかに身体関係の駆け込み寺を持っておくか、が、中年からの処世術の根本ではあります。
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 さて、1月の発病直前、11日の夜は、岸野雄一君主催のO-WESTでの「OUTONEDISC PRESENTS「FUCK AND THE TOWN」。
 これ、何と入場料が、客が見おわった後料金を決めるオープンプライス方式。テレビやフリーペーパー、そしてインターネット上の表現をはじめとして、コンテンツが無料で当たり前、という時代に、表現とその対価を意識させる、という岸野君らしい意思表明。内容は素晴らしいもので、「腰は調子悪いし、ちょっと顔出して帰ろうか」なーんて思っていたら、結局、一階のフロアで前から七列目ぐらいにセンターで陣取ってかぶりつき状態。いいDJ時と同様、この立ち位置って好きみたいです。
 
 スタジオボイスの編集者、中矢君に声をかけられ、彼のアナウンスによると、「相対性理論」という次に出てくるバンドが、インディーズながらオリコン・アルバム・チャート25位、タワーレコード・チャートでは1位を記録する人気者らしい。ボーカル(名をやくしまるえつこと言う)はゴスロリ風ファッションの無愛想な不思議ちゃんなのですが、そうするとバックもワンコード、パンクヘタウマ系と思いきや、これがおしゃれで軽やかでなんととってもAORっぽいんでしすよ。
 私は大学時代に車でブライアン・オウガーやスタッフを聞きながら、フューの国分寺ライブなどに通っており、その蝙蝠のようなどっちつかずの嗜好に悩んだものですが、今やそれが何のてらいもなく音楽作りに取り込まれていることに感慨を覚えます。昔は良くも悪くも、かつて音楽は周辺カルチャーと切っても切れない関係だったのですが、もはや、自由にクリエーションの1パーツに成り得るということだよね。「相対性理論」の音楽の不思議な浮遊感とメッセージ性には、やっぱ、彼女のボーカルとそのサウンドね、といったハイブリッドの必然性があったのでしょう。バンドにテクニックがあんまりなくて、音楽に追いついて
いかない感、もまた、いい感じの味になっているんだよなー。
 
 DJの七尾旅人は、初DJなんていってたけれど、意外な拾いもので私は一発でファンになりましたよ。間にトークを入れていく、最近、ちょっと局地的リバイバルを見せている、ディスコスタイルで、次々とマッドなファンクをプレイしていきます。映画「ブルーベルベット」のオカマの暴力歌手、マッドプロフェッサーなんかの世界が好きな人ならば、確実にハマる。こりゃ、図らずもニューヨーク・アンダーグラウンド風味。
 
 岸野さんのWATTS TOWERSは、もう、私にとっての「児童遊園地」。輪郭と精神がはっきりしていて、でも、出てくる乗り物や登場人物はスウィートで楽しく、美しくいというひとつの境地を創り出していますね。最近、とみに子供化している自分、いや、自分だけでない周りの大人たちにとっての「おかあさんといっしょ!」なのだった。なんて言うことを考えていたら、岸野さん、春からNHKの子供番組の音楽をやるそう。やっぱ、最近NHKは良い仕事、しちょります。
 そういえば、くだんのオープンプライスのお値段は、7000円と付けさせていただきました。

 1月14日は、母親と国立劇場で新春大歌舞伎。
 
とはいっても、母親、年始に起こった家の水漏れ大修理で工事立ち会いをしなければならず、欠席。トラで母友人のA夫人登場。織りのキモノ姿がよく似合ってました。見所はなんといっても、団十郎の白血病からの復帰第一作で、歌舞伎十八番の「象引き」。あんまり、上演されない演目ですが、神社の初詣感があるいい演目。「楼門五三の桐」と同じく、一発芸のパワフルで呪術的な魅力に満ちていて、歌舞伎が江戸時代に果たしていたエンターテイメントの特質が理解できる一作でもあります。私も、先代の片岡仁左右衛門が最晩年に演じたそれを今でも脳が忘れていない。そんな、根源的な芸能のかたちがあるのだと思います。
今、お笑い界で頻発している”一発芸”をなぜ、私たちは好むのか、ということのひとつの答えがあるのかも。

 1月17日は、美人寿司インしりあがり寿プレゼンツ(有)さるハゲロックフェス09。
 
 しりあがり寿さんの事務所は毎年、オモロイ忘年会をやっていますが、それが本年はフェスとして、新宿ロフトにお目見え。で、お誘いを受けて、ヨロコンデ、美人寿司参上。いやー、久々の出動、しかも、お腹を空かせたバンド野郎どもが集う、というので、量産体制で築地買い出し。しかし、こんなときに適当なお値段のマグロがなく、ななんと、キロ7千円クラスを買うハメに。今日の客筋から言うと、多分、回転寿司愛好者の若者が多いだけに、もはや「ボランティアでグルメ教育だ」の心意気ですぜ! 
 しりあがりさん周辺のアマバンが集結したというのだけれど、みんな、アイディアがあって面白い。ニューウェーブ体験者は今や立派な中年なわけで、それでも音楽をやり続けていることは素晴らしいことっす。そういえば、野宮真貴嬢とノエミ嬢とチェリーボム・バンドをやるという話が本当にありまして、来年のさるフェスは寿司と同時にバンドで出場要請をしておきました。
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1月20日は日大藝術学部の本年度最後の授業。
  久々のゲストは、ライターの九龍ジョー氏。この方、実は某出版社のプロパー編集者でもあり、彼がかつて編集していた、実話雑誌、マッドマックスに惚れ込んだあまりのご出演要請。このマッドマックス、何が凄いかといえば、「ヤクザの組員が愛人と全裸でスカイダイビング」曰く、空翔る愛(笑)、こんなバカな特集をこれまた、AV界の金満家のお金で実行しちゃうピカレスクぶりが凄い人。彼が編集した雨宮処凛著「生きさせろ!」は、今の派遣問題の世論形成の大元をつくった好著でもあります。学生たちには彼の「世の中に風穴を開けることの深い欲望」がどう伝わったのだろうか? 現代美術家、チンポムの「ピカ」事件についても大いに語っていただきました。
一月前編終わり。
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2009年1月14日水曜日

トウキョウ費用対効果|OPNERS


ウェブマガジン『OPNERS』での連載(2007-2008)

中途半端なお金の使い方は、百害あって一利なし。
いまを生きる私たちにとって、最も費用対効果がおおきいモノやコトを、
消費生活1/3世紀の編集者 湯山玲子が、限りあるおこづかいで、いま考えられるもっとも豊かな体験をご紹介いたします。
http://openers.jp/culture/yuyama_reiko/
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2009年1月6日火曜日

正月は昇仙峡アンド弥三郎岳にてひとりiPod DJ決行!



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これがホントのお目出とう、だ。どうも、フクロウ系だね。


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昇仙峡のシンボル、屹立する覚円峰。日本じゃないみたい。


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こーんな、河原でひとりぼーっと。春は釣り、そして、夏には絶対に泳ぎに来るぜ!


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この富士山を暫くひとりじめしたのであった。


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弥三郎岳頂上の石舞台。

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頂上の道標に100円玉、昭和19年発行を置いてきました。継ぎに行ったときにあったらすごいな。


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湯山イン湯村温泉。掛け流しかつ飲温泉もできる優れ湯。




あけましておめでとうございます。


年明けに何していたかというと、実は山梨の昇仙峡にひとり旅してきたのでした。
怒濤の年末が終わり「ちょっくら海外でも行ってくるか」とHISに駆け込んだのですが、さすがに都合の良い空席は無く、あったとしてもここでこの値段ならばシーズンオフに行く、というパターンばかりで急遽、国内に変更。友人のスビリチュアリストに電話して聞いてみると「とにかく、西に行け」ということで、はじめは出雲大社だったのですが、それこそ、宿がぜーんぜん取れず、日本の桂林と言われる昇仙峡になんとなく決定。
いやー、良かったですよ。昨秋の高尾山行きが妙に面白く、もしかして、登山ってものすごく快楽度の高いパフォーマンスなのではないか、という予感が来ている今日この頃に、まさに決定打が打たれた正月でした。
変化に富んだ奇岩の数々とその間を流れる清流は河原に降りて、ぼーっとしているだけで脳にクリーナーをかけているがごとくの爽快感なのですが、何と言っても、ロープウェーで登った先から20分登山してたどり着ける、弥三郎岳が最高! これ、テッペンに巨大な岩がドドーンと乗っかっていて、そこによじ登っての頂上は四畳半ぐらいの岩場なのですが、快晴の空には富士山がくっきりと見え、周囲に高い山もなく四方ぐるりが一望できるという、いわば六本木ヒルズの展望台状態。
ちょうど富士山側に椅子みたいなくぼみができていまして、そこに腰掛けて、麓で買った甲州ワインをガンガンにたしなみました。この、空に吸い込まれていくような気分は、そういえば、昔、モロッコのワルザザードの砂漠でひとり岩山に登って過ごした時以来だよなあ。もの凄く、気に入ってしまった。高い岩と空、という、なんだかハイトーンな場所がどうもワタシ的にはすごーく気が晴れるみたいですね。今後、ここに何度も来そうな予感。
頂上の近くに小さなほこらがあり、武田信玄軍にも重用された弥三郎という酒の名醸造家が奉られていました。まあ、日頃、お酒にはいろいろとお世話になっているだけに、これもご縁かなと、小さいコップにワインを奉納。
懲りもせず、二日目も弥三郎岳メインでトレッキング。買って知ったる二度目は防寒のフリース系も用意し、今度は日本酒、開運の大吟醸を携えてゴー。長居の覚悟です。
そこでちょっと面白い実験をしました。何かと言えば、「この山頂に一番会う音楽は何か? または、音楽はこの場においてどういう聞こえ方をするのか」という、不肖、私目が『クラブカルチャー!』執筆以降さんざん主張しているポストクラブの「環境と音楽」実験です。もちろん、自然の音もこの山頂には充ち満ちているのですが、それは一日目に充分味わい済み。二回目はどうしても、いろいろと遊びたくなっちゃったんですね。
さて、結果は次の通り。
●ショパン/ ピアノコンチェルトN02 Fminer op21
これがベストワン! ショパンと言うと「雨音はショパンの調べ」だとか、ジョルジュ・サンドとかの恋愛沙汰でどうしても、映画のお気軽なサウンドトラックのイメージがあるのですが、この人の音楽には、これっぽっちも大衆的なところには無いことを確信しました。ピアノトリルが昼間の三日月に向けて空気の中登っていくという冒頭のワンメロですでに気絶しそうになり、それが、終曲まで続く。今後、この作家を紋切り型に感情やヒューマニズムでとらえると大間違いする、と思った次第。
●FOOG/ONE
エレクトロの中ではコレが一番。天に向かうベクトルよりも、重力を感じさせるソニックと音作り。さすが、岩山ってことですね。電子音とはもの凄く相性が良いようです。以前、夏のクラブフェスでこともあろうに富士山の神秘的な夜明けに「未知との遭遇」のにサントラをリミックスしてかけたバカDJがいて、とたんに富士山がペラッペラの銭湯の書き割りになってしまうという苦い経験があったのですが、これはそんなことはつゆほども感じさせない、自然のパワーに匹敵する音作りといえましょう。優秀。
●テイトウワ/Future listining
もの凄く好きな曲なのに、残念ながら弥三郎岳山頂には合わず。
●Christian Vogel/La Isla Piscola
コレも絶対合うと思ったエレクトロの才人もあんまりしっくり来ない。テイトウワとともに海系かも。地中海のグリーンの海の方がなんだか似合いそうなんですよ。シンガポールのセントーサで聞いた時は妖怪っぽくて良かっただけに、南方系かも。
●ぺぺ・トルメント・アスカラール/バターフィールド8
これも合ってましたね。とろけるようなストリングスの昇天感はむろん、実は意外にも菊地成孔の高速サックスと金属的な響きがもの凄く山のエネルギーとフィットする。思えばジャズを育てたニューヨークも岩盤の上にたつ都市だし、岩山も摩天楼だと言えないこともない。都会という形容詞を外しても、ジャズ、全然、イケルじゃないですか。キース・ジャレットアプローチじゃなくとも。
●Tamba4/We and sea
ブラジル出自のボサノバのハードコアはどうかな、と思いきや、コレも案外と合いましたね。そういえばリオデジャネイロも岩盤都市です。
●ダイアナ・ロスとシューブリームス/Aint no Mountain higj Enough
ワタシの葬式に絶対かけてもらいたい一曲は、もう歌詞からして山系ですが(笑)、山のてっぺんで聞くと小躍りしたくなるほどエネルギッシュで快楽的。実際に小踊りました。これと、同類項はアンルイスの「恋のブギウギトレイン」。双方とも歌い手はパワフルな女声。山の神っていうぐらいだから、女の声は山のパワーと相性が良いのかしらん。
●バッハ /ゴールドベルグ変奏曲 グレン・グールド
山じゃない。強いて言えばどこでもない。ベッドのフトンの中。もしくは、一流寿司やフランス料理を食べているときの微分積分の舌とともに。
●フォーレ/ レクイエム
あのとろけるような旋律が山の冷徹な空気に合わないのではという心配がありましたが、そんなヤワな曲じゃなかった。やはり空、天上に向かうベクトルは健在。この曲が持つ底知れない美しさと力は頂上から見える現実の世界すべてを祝福するようです。やっぱり、凄い曲。
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2008年12月31日水曜日

夜のロハスはミッシェル・ゴンドリーとアクロスジユニバースで



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あー、楽しくてしょうがない。
全くアポ無し、宿題無し(ホントはあるんですが)で仕事のメールや電話は全くかかってこないという今日のこの日の何と充実していることか! それだけならば、普段の生活でも実行可能ではあるのですが、何と言っても街全体のウキウキした雰囲気がいいよねぇー。
先ほど、近所の目黒シネマに衝動的に行って、映画見てきちゃいました。
試写もロードショーも見逃したミシェル・ゴンドリーの『僕らのミライへ逆回転』とビートルズの名曲を音楽時代映画にした『アクロス・ジ・ユニバース』の二本立て。
『僕ら~』は、間抜けな事故で帯電しちゃった主人公がそれゆえ、友人の働くビデオ店のビデオをすべておシャカにしてしまい、その埋め合わせに「ゴーストバスターズ」の手作り実写を自らで創ってごまかす、というプロットがもう、予告編時には最高だったのだが、これが実作品になるとそのビデオ作りの「動機」部分がちょっとまどろっこしい。そういう、脚本の拙さはさておいて、ゴンドリーの面目躍如たる、「手作り映画」部分はもうもう、爆笑しながらも映画100年の進化の歴史をひもとくようでもあり、ゴンドリーの才気の爆発がみものでありました。
『アクロス~』は、評判がよかったので期待していたのですが、凡作の佳作でしたね。これ、どういう事かというと、テーマや展開としてはよくある紋切り型で、ちょいとツメの甘い『フォレスト・ガンプ』みたいなのですが、ビートルズの名曲の数々を主人公の心情と状況に当てていく事に関しては、見事なほどに揺るぎなく、上手いんである。ということは、これちょっとアレンジすれば、舞台ミュージカルでも行けそう。これはもう最上のプロのお仕事であり、これ、本当に監督や作り手がビートルズの曲を愛しているからこそできた結果といえましょう。ゴンドリーがひとりの才気のアイディア一発の横車で観客を納得させちゃうのと違って、凡人百名が頭をつかって真面目につくった凄さと言いますか。とはいえ、作品中に風来坊の女の子がバスルームの窓からちん入してくる場面があるのですが、なぜ、「She came through the bathroom window」をここで使わんのかねえ。
しかしながら、『アクロス~』では重要な発見がありました。それは、ベトナム戦争当時のイギリスの若者はどうしていたか、という事。主人公は造船所で働くイギリスの労働者階級の若者なんですが、やっぱり、アメリカの事情は彼らには対岸の火事っぽいんですね。加えて、ニューヨークという街の魅力について。ジョンとヨーコはニューヨーク市民になることを切望したけれど、この街の欧米の若者における特別な位置がこの映画には言外にガンガン描かれています。
そういえばこのアタシも、ニューヨークという街でクラブにハマったんでした。
写真は文中に関係なく、この間歌舞伎町を横切ったとき、目にしたカンバン。
「夜のロハス」って(笑)。たしかに、それは少子化にも効きそうだ。

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大河ドラマ「天地人」にもはや止まらん萌え心



しまったーっ。もう、二時半を過ぎとるやないかい。
買い物に出かけるはずが、NHKの前でスタックしてしまい家から出られません。
そう、何かと言えば来年の大河ドラマ「天地人」の番組宣伝に、主演ふたり、妻夫木聡と北村一輝が出ていたからなのでした。
妻夫木が大河であの上杉兼続をやり、相手役は北村一輝だ、と聞いたときは、マンガ『花の慶次』原理主義者のワタシは狂喜乱舞したものでしたが、なんと、一輝様は前田慶次役ではなく、上杉景勝役というド真面目な陣容。あれれ、とずっこけたものですが、よりによって、ワタシのスィートスポットいやさGスポット直撃の役者ふたりの抜擢に問題があるわけはな-い!
それにしても配役が凄い。上杉謙信に阿部寛、泉沢久秀に東幹久、上杉景虎に玉山鉄二って、こりゃ、キャスティングに絶対、腐女子かもしくは、腐女子の心を持った素晴らしいオヤジ(まあ、こっちでしょう。ていうか、そいつに会ってみたい)が参加してるな。よーくモノの解った、萌え萌えラインナップです。
妻夫木は映画『ジョゼと虎と魚たち』で見せた、日本映画の今まで見た中で一番セクシーで感動的だった(もはや、『ベティーブルー』か『ラスト・タンゴ・イン・パリ』の域)のベッドシーンをなしえた逸材。そして、北村一輝もこれまた、JAM films 中「the messenger -弔いは夜の果てで-」にて、日本人離れした色悪ぶりを発揮し、加えて、ジーナ・ガーション似の薄情な唇が、これまた、湯山的なリビドーのツボにのはまりまくりの美丈夫。重ねて言いますが、このキャスディレクション、もしやワタシの妄想が想念になって、関係者にとりついたんじゃないか?
お二人、いや、今回の大河役者陣は大変に仲が良いらしく、しゅっちゅう飲みに行っているそう。どうやら、ロケアップの飲み会では、東幹久が酔っぱらって、チューをふたりに迫ったらしいのですが、そのお流れを頂戴したいと思ったのは、ワタシたけでは無いだろう。そーんな、美味しすぎるネタを披露された日にゃ、期待は否応にも高まるっちゅーもんです。いやいや、番組中、ポロッポロッと出てくるエピソードが相当、そっち方面に深読みできそうなものばかりで、もはや、「デトロイト・メタル・シティー」のクラウザーさんファンの心境。
本編だって凄いよ。だって、兼継のカブトの装飾は「愛」一文字だもの。わはははははは! これ、れっきとした史実らしいのですが、当方、歌舞伎町の老舗ホストクラブ「愛」の愛田社長の笑顔が頭をよぎりましたぜ。
『篤姫』でロリコンの男性妄想を一挙に掴んだ後は、腐女子とゲイのみなさんにシフトチェンジという見事な離れ業。NHK最近、ホント、絶好調じゃないかい!
世間に少なからずいる、花の慶次こと前田慶次のキャスティングがここに来て、未だ発表されていないというのも、ある意味、戦略として上手すぎです。こりゃ、高度な、じらしプレイってことですかいな。その、最重要な最後の一コマをいったい、誰がやってくれるのか! もう、こうなったら、アメリカからヴィゴ・モーテンセン(まだ、言ってる)、香港からトニー・レオン、韓国からイ・ジュンギぐらい、呼んでこいっつーの。
今年のシメはこんなところで失礼したします。
皆様、良いお年を。
ps
とりあえず、以下に配役。男ラインナップ、やばすぎでしょ?
→直江兼続/加藤清史郎→妻夫木聡
長尾喜平次→上杉景勝/溝口琢矢→北村一輝
お船/並木瑠璃→常盤貴子
初音/長澤まさみ
樋口惣右衛門/高嶋政伸
お藤/田中美佐子
樋口与七/馬渕誉→小泉孝太郎
泉沢又五郎→泉沢久秀/柴崎洸守→東幹久
上杉景虎/玉山鉄二
華姫/相武紗季
菊姫/比嘉愛未
桃→仙桃院/高島礼子
上杉輝虎→上杉謙信/阿部寛
徳川家康/松方弘樹
柿崎晴家/角田信朗
織田信長/吉川晃司
羽柴秀吉→豊臣秀吉/笹野高史
登坂藤丸→登坂藤右衛門→甘粕景継/新井海人→パパイヤ鈴木
石田佐吉→石田三成/小栗旬

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2008年12月29日月曜日

12月のいろいろなこと。シェフズの上海蟹、シュープリームス、アマランス仮面、銀座の慎太郎など



ふー、結局なんだかんだにて、土曜日も打ち合わせに出動していた私。
いやはや、今年の12月は相当な忙しさでした。  でもあれだね。何だか、若い頃より全然、疲れやストレスがないんですよ。実はこの秋冬、久々にクラビングが復活していて、明け方まで踊ったことも幾数回。年齢と疲れとが反比例。これには私、持論がありまして、要するに「初めてのことをやるストレス」というものが全くないから、と、若いときより格段にいいモノ、食っている、ということがその理由ではないかと思っているのである。  十代の頃なんか、学園祭一発やるだけでなんだか相当、疲れていたじゃない。でも、今の私なんぞは、毎週、学芸会ともいえるのにひたすら元気ではあります。とすると、あの若いときの学園祭疲れは、いうならば、能力や体力からの疲れじゃなくて、ひたすら不安や気疲れ、からくる精神疲労でということが見えてくるわけですわ。周りに会わせてしまって、自分のやり方がみえていないことからくる疲れも加わるからより大変です。
たとえて言うならば、「思いっきりアクセルを踏んいるのに、いろんなコトを気にして思いっきりアクセルも踏んでおく」状態。こりゃ、車体はダメージ、受けますがな。それ、やっているうちに、アクセル踏むことも忘れてしまって、路上駐車でサビだらけのオトナははっきり言って、多い、です。老政治家ってわりかしぴんしゃんして激務をこなしているじゃない。それも、そういうこと、でしょう。ただし、疲れはないが、悲しいがな、ひとつひとつの体験の快楽は減ってしまうんだよね。結局、人生、ゼロサム理論。うまく、快楽の帳尻が合うことになっているのかも。
というわけで、デジカメ、iphone 歳末セール、12月の思い出シリーズ、行ってみよーう!

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12月某日
●岩谷俊和とカキに溺れた夜
Dress33のデザイナー、岩谷俊和さんとスタッフのテラシさんと野宮真貴さん、冨沢ノボルさんの四人で恵比寿の「MAIMON」でカキ三昧ディナー。日本産はもちろん、肥えてぶりぶりなのですが、海外の小振りなヤツもまたよし。ボインちゃんもスリムもどちらも味わいがあってよろしいねぇ-、って比喩が小沢昭一みたいになっちゃった。
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12月6日
●大阪、日本料理トリップ
大阪、阿倍野にある辻調理師専門学校 にて、シンポジウム「日本料理史・食文化史研究の現在」があり、聴講に行きました。その途中、阿倍野の道ばたの整体のショウウィンドウにて、凄い院長発見。写真はソレ。
シンポジウム自体は、申し訳ないが、期待以上のものではありませんでしたね。大学に専門が無く、包括的に全貌を掴むことがフランス料理ほどにはない日本料理をこの際、一気につかみたいっていうんで、新幹線に乗って出向いたわけですが、その内容というと、すべてこちらの常識にあるものであり、世間に氾濫しているグルメ、ウンチク本の範囲を出てこない。
もしかしたら、ものすごーく、初心者向けに話されたのかな、と思ったのですが、この講座、ある意味食のプロのBtoBの集結でしょ? それにしては、物足りなかったかも。テーマが大きすぎて薄まってしまったのかもしれませんねぇ。
話者のひとりは、寿司と日本料理の北米での伝播に関して、黎明期当時に現地調査を行ったといいます。まさにそこが、今日の日本料理のグローバル化に際して大きな知見が存在する、キモの部分なので、期待していると、その答えはこれ。「ただ、インタビューをしていてはっきりしたことは、みんな、美味しい、って言うんですよ。美味しいに国境はない。ワハハ」。ふ~。日本料理の欧米浸透に荷担したと言われる映画やメディアに関しては一言も触れずじまいでした。壇一雄の名著『壇流クッキング』の文庫版解説に荻昌弘がこういっています。「われわれ日本人の大半のように、アミノ酸の味覚といった狭量の味覚領域にしがみつきたがる民族や、・・・・」そう、世界にはさまざまなくいようがあり、そこに今後日本料理はどのように食い込んでいくのか、行かないのか。今後、10年の関心事のひとつではあります。 
しかしながら、この後行った、大阪は西九条にある『食べ菜 なんば』は美味しかった。辻調の職員の方の推薦だけのことはある、関西らしい甘みが自由自在に駆使され、素材に寄り添っていく。一番出汁、二番出汁のピターッと決まった旨味の迫力は、まさにアミノ酸の快楽の渦。カウンターには常連らしい、大阪のオバハンがひとり陣取っていて、その人がまあまあ、よくしゃべくりまくる。ホントに絵に描いたような大阪のオバハンぶりに、まるで「どついたるねん」を見ているみたい。そのオバハンのどーでもいいご近所ネタをBGMになかなか、風情あるディナーでしたが、考えてみればこのごく普通の下町オバハン、このレベルの和食を週一ペースで食べているわけで、ものすごく、舌の民度が高いわけです。驚きはその安さ! ひとり1万6千円コースかな、と思いきや、なななんと、5千3百円。うーむ、もはや晩年は大阪移住は必定ですな。
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12月18日
●銀座「慎太郎」にて。
京都小田章の社長との打ち合わせ流れにて、焼き肉ディナー。日本の若き老舗着物メーカーの跡取り諸氏が集まり、着物についての意見交換。そのあと、銀座の「慎太郎」へ。入り口でなんと金子國義画伯にばったり会い、ご一緒する。この「慎太郎」、ホントはビッチーニの寺田ちゃんの仕切りにて連れて行かれるという段取りだったものの、先にぶっちぎってご訪問しちゃったことになります。ゴメン! 
なんか、こぢんまりした小箱を想像していたら、絢爛たる銀座の大箱。ゲイのホステスさんたちも個性派揃いで、ひとりのオネエさんは、かなりの建築マニアで、艶やかな日本髪で丹下健三美学を語り出したら止まらない。劇団四季の役者さんもいて、写真の子猫ちゃんは、その方の手になるキャッツのメイクを施されてたお客のギャルであります。
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ウチのキャッツ。冬になると体重が増える。


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12月21日
●みやっちこと宮本泰成結婚式イン新宿クラブハイツ
曽根裕の大学の後輩で、昔よく遊んだみやっちが40歳ゴールイン。お相手は、横浜国立大学大学院「Y-GSA」のスタジオマネージャーをしていて、建築界メディアにこの人あり、の寺田真理子さん。写真右がみやっち、その左はご存じ、西山裕子をはじめ、南條事務所の面々。クラブハイツという空間に会わせて、夜の蝶系ドレスアップをしちょります。このステレオホール今年いっぱいで取り壊しが決定。このシャンデリアだけでもどこかに移転して欲しいものです。この結婚式、とにかく出席者が凄くて、日本の建築界の重鎮がこんなに勢揃いするのは珍しいという豪華ゲスト。曽根裕のお父上である曽根幸一氏も壇上でスピーチ。そうしたら、曽根ママの姿が前方に!っていうんで、ツーショット記念写真。(写真見ると、やっぱ息子の曽根裕にそっくり!)私めはこの方のファンでして、何と言っても、料理天才の上、クイーンのボヘミアンラプソディーが愛聴版というロック耽美魂を心に持った女性で、密かにシャンソンの舞台にも立っているらしい。なんと、拙書「女装する女」をすでにご購入されており、「これ、ワタシかと思ったわ~」とのお言葉です。そう、彼女はアラフォーならず、多分もうすぐ70代のアラセブに近いわけで、いつもワタシが申しているように、女性における年齢マーケティングはもはや意味をなさないのでした。
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12月22日
●未来画廊でのアマランス仮面舞踏会

この12月何が忙しかったって、実はこんな仮面を夜なべでつくっていたことにも起因したのでした。スワロフスキーとアマランスの共同企画にて、アマランス常連さんたちが仮面をつくり展示するという企てです。いやー、皆さんホントに力作ばかりで凄かった。ちなみにワタシの仮面のタイトルは「狐になった奥様」ご存じ、デビッド・ガーネットの小説から。



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12月24日クリスマスイブ


●シュープリームスライブインマドラウンジと嶋さん主催飲み会 
とにかく、MCの尺まで計算されたカラオケバックトラックが凄かったっす。全然、問題なしですな。アメリカのショウビズの編曲力の引き出しの多さに脱帽である。このあと、オールアバウトのフレンチ欄でグルメの健筆をふるっている嶋啓祐氏のワインパーティーに行く。30代のお年頃女子三人に、どういうわけか、女の道、説教。自分からはリスクを冒さずオトコ待ちの姿勢と、女同士のつるみ、がある限り、絶対オトコゲットはできない、という基本中の基本をクチを酸っぱくしてお伝えしました。 2008122911 12月26日 ●阿部ガリアーノ誕生日イン ベロア
まずはめでたい。しかし、ガリ氏はよくこのブログに登場するなー。 20081229_011
12月27日 ●SHEFF’Sの極上上海蟹(オス)
今年最後のグルメディナーは、とうとう念願の菊地成孔リコメンドの"シェフズ、最高の上海蟹"で幕を閉じることになりました。確かにここのオス蟹は「ねっとり栗の味」という上海蟹の旨さのマックス級。こんだけむっちりとした肉質は上海でも体験してなかったかも。気仙沼の最高のフカヒレが中国に行っちゃう変わりに、中国からは最高の上海蟹は東京に来る、というわけです。 そのあと、菊地さん行きつけの新宿イタリアン「ブリッコラ」へ。軽飲みのつもりが、なんと、三時過ぎまでワインでしゃべりまくり。いやー、フジロックのバックステージでの"出来事"や、いろいろな噂話とか、ずーっとミルプラトーな会話の流れは、まさに高校の部室のガールズトークを思い出しましたです。でも、最終的に深酒の末、話は資本主義最終形の話。ワタシも菊地さんも階層や差異の段差を「人間、結局、コレを止めることはできないだろう」という意見の持ち主。しかし、世界の意識はよりフラットな方に行こうとしているわけで、そのしわ寄せはいったい、どこにどう噴出してくるのか、は今後、絶対見届けたい所存ではあるのでした。まあ、でも、ブリッコラ、重ねて飲み続けたグラスワインのセレクト、抜群でしたね。特に赤に移ってから一発目のワイン、よかったなー。ネーム控えときゃよかった。
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