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2012年11月19日月曜日

2012年11 月19日 (月)


ボツドール「夢の城」の再演。いやー、演劇でこんなにカッコいい表現が可能なのかと、シビれた。このセンスと腕力は、ロックによく立ち現れるが、演技というこっぱずかしいDNAがある演劇では非常に難しい。コレを何で初演時に観なかったのかという大後悔に駆られた、時代と表現が切り結んだ最大級の傑作!!

ガングロ、センターガイ、オレオレヤンキーなど、最低な若者男女が共同生活する汚部屋での一昼夜の"様態"を現した無言劇なのだが、その設定自体はそこから読み取れるものがわりと簡単に想像できてしまう紋切り型。たとえば、日本お得意の閉塞社会も描けるだろうし、そこから、オウム真理教にも繋がる共同体の芽を見る、とかね。

しかし、この舞台はその"批評に対して安定的な設定"を超えて、観手に身体的とも言える想像力を喚起してくる。起きて寝て、排泄して、食べて、後はセックスセックス、そして、ちょっと働き、四六時中続くテレビゲームにマンガ。という行為が幾度となくリフレインされるのだが、それが演劇的な誇張ではなく、ひょっとすると、こたつにへばりつくだらだらした正月のような、我々の身体感覚の延長線上にその、怠惰で面倒くさがりやで、生きている喜びなど全くない荒廃した生活があることが、身につまされていくのだ。批評の多くはこれを世代論として安直に片付けるけれど、およそ、日本人全世代の内なる地獄ですよ。面白いのが、あの汚部屋動物生活がユートビアにも見えてきてしまうところ。まあ、3.11の日本がそういうことなのかもな、と。

こいつらの生活から、乱交セックスを抜いたら、このおぞましさは、日本の一般家庭じゃないのか、という山本直樹のマンガにもある視線の"一般化"が、非常にスムーズに行われているところは、素晴らしいの一言。演出家の三浦大輔さんはは非常に力量がありますね。ベルリン公演が大喝采だったというのもよくわかる。ドキュメンタリーの手法云々と評されているらしいが、私はウディ・アレンと似たものを感じた。どうしたら、観客は自然とこのツボに入ってくるか、ということを、非常に試行錯誤した上での技術と演出。

ラスト近くに女が意外にも布団の中でひとりむせび泣く、という問題シーンが出てくる。人間らしい感情が、唯一、表現された場面だが、彼女の役柄が唯一食事を作ったり、財布に大金を持っていたりする、唯一社会性のある太い存在だっただけに、「やっぱり女、世情に絡め取られるな」と思った瞬間、それを聞いて起きてしまった男ふたりが、スケートの滑りマネをするオチが圧巻。重くて深刻なことが大嫌いで遊戯性に逃げる男。これだけで、一大テーマのような男女の本質論がラストの方に挿話的に立ち上がり、それまでの本篇と同様の強度がある、という構成も、ラスト近くに謎の不協和音を残すマルティノンの交響曲(さっきたまたま、聴いていた)のごとくに超カッコよかった!!

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2012年11月9日金曜日

爆クラ <第17夜>「 クラシックにおけるグルーヴ問題」ゲスト:斎藤ネコ(ヴァイオリニスト、作曲家、編曲家)


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今回は、爆クラ始まって以来の大問題に挑戦します。


 それは、クラシック音楽におけるグルーヴ感、というテーマ。わかりやすいビートがある、ジャズやポップスと違い、クラシック音楽には、一般的にはあまり”ノリ”のようなものが存在するとは思われてはいません。しかし、ご存じウィーンフィルが、ヨハン・シュトラウスのワルツを演奏するときには、レゲエもびっくりの過激な突っ込みを披露するがごとくに、名演奏家と呼ばれる人々の演奏、そして楽曲そのものには、独自の”間”やドライブ感といったような、いわゆるグルーヴ感覚が確実に存在しているのです。

 最近はジャズでもクラシックでも、ヴィルトーゾ(超絶技巧)流行りですが、技に耽溺するととたんに薄まっていくのがグルーヴの宿命でもあり、現在の心ある演奏家たちは、いろんな形でその両立を図ろうとしていますが、これがなかなかに難しい。グルーヴはすなわち、味であり、ゆらぎであり、個性でもある。

 昔はこんなにグルーヴィーな演奏が在った、という例から、「コレじゃダメでしょ」という例まで、クラシック畑ながらポップスにも通暁する豊かな音楽経験を持つ、斎藤ネコ氏とともに、クラシック音楽を”グルーヴ”という観点から紹介していきます。

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Yuyama Reiko presents
爆クラ  <第17夜>「 クラシックにおけるグルーヴ問題」

11月13日(火)

音楽実験室 新世界【六本木通り沿い。西麻布と六本木の間、ディスコa-lifeの並び】

door open 19:15
start 20:00

料金;¥3,000+ドリンクオーダー
¥1,500+ドリンクオーダー(学割)

予約をぜひ!



ゲスト
斎藤ネコ(さいとうねこ)
1959年5月29日生まれ(B型)東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。数多くのCM音楽や、アーティストの作曲、編曲、アルバムプロ デュースなどを手がける。守備範囲はクラシックからハードロックまで 幅広い。おじいさんになっても子供でいられるような人生を目指し、飲酒鑑賞に 適した音作りを心がけている。多分.....。2009年4月からNHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」 のオープニングテーマ、人形劇等の音楽を担当し ている。
主な作品・・・新国立劇場「城」、世田谷パブリックシアター「審 判」、シアターコクーン「黴菌」、群馬交響楽団「100万回生きたねこ」、南こうせつ「CONCERT IN 武道館」、椎名林檎「Ringo  EXPo08」、齊藤美音子・独舞「てすり」日本作編曲家協会元理事 日本音楽著作権協会正会員ホームページ:http;//saito-neko.com
最近NHKテレビ「おかあさんといっしょ」9月の歌「雲の手紙」、NHK教育テレビ「POZZIE」、ドラマ「イマジン」(関西テレビ系)、 志太のミュージカル'99「TREASURE」、合唱曲「ピアノの音」、住友VISAゴールドカード、フォルクスワーゲン「パサート・ワゴン」他、CM音楽多

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2012年10月4日木曜日

爆クラ第16夜「父と娘の音楽 ~湯山昭」10.17(水)。ついに父娘対談です。



湯山昭ホートレーと
芸術家とはつねに自分に耳を傾け、自分の耳に聞こえたことを、自分の心の隅に素直な気持ちで書き留める熱心な労働者である。 
ドストエフスキー


今回はゲストに、実父である湯山昭が登場。およそ、この日本でピアノを練習したほとんどすべてのお子さんと大人御用達の曲集『お菓子の世界』(何と現在までで135版を刷新! )をはじめとして、合唱曲、童謡などのいわば、日本の「クラシック・リアル大衆分野」で活躍し続けている父・昭とのトーク&リスニングの夜です。

「子どものための」とうたわれてはいますが、ドビュッシーやバルトークを彷彿させるような複雑系。キャッチーでリリカル、そして都会的なメロディーが魅力的な湯山昭の音楽。

思えば、私が生まれる前から、そして子ども時代にいつも家中に鳴り響いていたのが父の音楽であり、気がつくとその「音楽」が、席亭自らのすべての芸術表現に触れる時の基準になっているという事実。(バート・バカラックを同根として、フランス近代音楽は兄弟姉妹、民謡ならばホーハイ節、といったような…)

男声合唱の恐るべき官能性と暴力性が表現された『ゆうやけの歌』、個性ある楽器のぶつかり合いに、クールと幽玄が立ち上る『マリンバとアルトサクソフォンのためのディベルティメント』、フォーレもかくやというメロディーの嘆美に酔える「 ヴァイオリンのための『小奏鳴曲(ソナチネ)』などが、ぜひ、爆音でプレイしてみたい湯山昭の世界。

参考資料↓
マリンバとアルトサキソフォーンのためのディベルティメント

こんな美形パツ金がふたりで、と思わずひっくり返っちゃった。ちなみに、レコーディング時のサックスは渡辺貞男で、小学5年の私は強力に彼を推した記憶がある。レコーディングスタジオに遊びに行きましたねー。


ピアノ曲集「お菓子の世界」より「バウムクーヘン」
圧倒的に人気の曲。お子さんから、大人まで、いろいろアップされている中で、出色の演奏。

混声合唱とピアノのためのバラード「コタンの歌」から「船漕ぎ歌」
 
バルトークっぼい。湯山家ではいつもこれがかかっていたなあ。

 その音楽の魅力を、クラブミュージックもロックもこの身を通ったオトナになってから分析すると?  という批評に加え、家の中にひとり作曲家がいる、ということは、どういうことのなのか、という評伝的興味までを語り、たっふり聴いていきます。

教養としてのクラシックではなく、ドミューンに親しんだクラブ耳を持つ人にこそ体験してほしい、この爆音音浴。生演奏がデフォルトだけれど、録音とオーディオという現代のテクノが入ってこその、音と脳と身体とのセッションを堪能して下さい。

●予定の曲目たち
 ・男声合唱「ゆうやけの歌」 
・混声合唱とピアノのためのバラード「コタンの歌」 
・マリンバとアルト・サクソフォーンのためのディヴェルティメント
・子どものための交響組曲
・女声合唱とピアノのための組曲「葡萄の歌」 
 ・女声合唱「愛すること」
 ・ピアノ曲集「お菓子の世界」
・童声合唱「四国の子ども歌」
・声楽「子供のために」
・ ヴァイオリンのための『小奏鳴曲(ソナチネ)』
・童謡「あめふりくまのこ」


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Yuyama Reiko presents
爆クラ <第16夜>「父と娘の音楽 ~湯山昭」

10月17日(水)

音楽実験室 新世界【六本木通り沿い。西麻布と六本木の間、ディスコa-lifeの並び】

door open 18:15
start 19:00
*ゲスト高齢のため、通常よりも一時間早い開始となります。

料金;¥3,000+ドリンクオーダー
¥1,500+ドリンクオーダー(学割)

予約をぜひ!

106-0031  東京都港区西麻布1-8-4  三保谷硝子B1
Tel:03-5772-6767  Fax:03-5772-6797
info@shinsekai9.jp
http://shinsekai9.jp 

ゲスト
 湯山昭(ゆやまあきら)
 1932年生まれ。東京芸術大学音楽学部作曲科に入学。池内友次郎に師事。在学中よりNHK・毎日新聞社共催の音楽コンクール(現在の日本音楽コンクール)に連続して入賞し頭角を現した。主な作品に芸術祭大賞を受賞した合唱組曲「コタンの歌」や「マリンバとアルトサクソフォーンのためのディベルティメント」などがあるほか、「あめふりくまのこ」「おはなしゆびさん」に代表される多数の子どもの歌があり広く愛唱されている。また、現在135版という楽譜セールスでは比類の無い売り上げを記録しているピアノ曲集『お菓子の世界』をはじめ、多くの合唱曲などを通じて、クラシック音楽分野において、最も人々に愛された楽曲の数々は、フランス近代音楽の香気に満ち、斬新で都会的なメロディーラインと、リズム感覚に溢れている。2003年、旭日小授章・20121月には、ウィーン楽友会館ホールにて、湯山昭作品の個展演奏会が行われた。





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2012年10月1日月曜日

2012年10 月 1日 (月)


先週末の菊地成孔 ペペ・トルメント・アスカラールinすみだトリフォニーホール。結論。もうもう、このユニットは湯山の大好物。ウォン・カーウァイの「欲望の翼」やベルトルッチの「ラストタンゴ・イン・パリ」の手触りを音楽のみで表すならば、現時点で最強布陣。この手の美意識軽音楽は、「もう、ここでそのまま毎回鳴っていてくれればそれでよし」という閉じた世界で先鋭化して行くのが常で、もちろん、私もそれで充分と思っていたのだが、さすがに勝ち気なナルちゃんだ!  今回、キップ・ハンラハンの手になるもの凄く直裁にエロい素晴らしい歌詞と美メロの新曲に、シミラポの若い兄ちゃん(黒人とのハーフかいな?)のフレッシュな身体と肉声を得て、密室の秘め事のカーテンを破って、これまた私好みの闇夜のアオカン分野(何のこっちゃ)に、その快楽の触手を広げましたぜ。菊地成孔が一貫して追求してきた、ボリリズムが"ペペ"バージョンとして炸裂した後半は、ストリングスとハープのレゾナンスの美を片っばしからリズムが蹂躙し犯していく、バタイユ上等! な快楽が深淵を覗かせる。ああ、この先を見てみたい。ちなみに、今回、鳥越啓介のベースの上手さにも驚愕。すみだだからきっちりと聞き分けられたのだが、手数が非凡でグルーヴィー。そして、そのたぎる心身を、錦糸町はタイ料理の名店「ゲウチャイ」のこれまた大好物の激辛ナムウンセンで慰めたのでした。

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2012年9月27日木曜日

2012年9 月27日 (木)

無頼派の一人で、ブロレタリア劇作家として知られる三好十郎の戯曲を長塚圭史が演出した『浮標』@世田谷パブリックシアター観劇。いやー、これはもう絶対に見ておいた方がいい一作。現在百花繚乱のエンターテイメントも、気分がアガりましたし、癒されました系のモノから、このセンスに一票系、知的快楽系と刺される針の深度があるが(分かりやすく例えてますが)、長塚演出作品は常に、人間の生死に関わる急所経絡に太くて深い針を確実に打ってくる作家。ここに描かれる、死生観は非常に古典的かつ普遍的で、「良く知っている」ものなのだが、もはやそれはテレビの良質なドラマなどでインフレ状態。「人は死ぬけど、それまでは命を燃やし尽くせ」というひとつの真実を響かせるには、時間にして4時間、ここまでの言葉と役者のエネルギーを使わないとダメ、という凄まじい実例。戯曲も凄くて、エピソードとしてたち現れる、セックスと男女関係、金問題、芸術問題など何一つとして古くなっていない。プロレタリア文学、ヤヴァいぜ。30日までなので、仕事を休んでも観に行くべし。



三好



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2012年9月16日日曜日

バート・バカラック〜ベルサイユのばら展〜菊地成孔ダブ・セプテッド


2012.9/11
バート・バカラック@Billboard 一日目終了。腰の手術から見事カムバックした御大。小学校4年時にオヤジんところに送られてきた、視聴版「Reach Out」を聞いていなければ、現在の私の音楽人生は有り得なかった。彼のロングインタビューと特集をやりたいがために、SWITCH誌と仕事をしたあの90年代。思えば遠くに来たもんだ。あのロス取材時、リハに入れてもらった時にコーラスに抜擢された、ジョン・バガーノも健在で、お互いに年を取ったなー、と。そして、2ステ目、事件は起こった!!
!! ラッキーにも、かぶりつきの席に座る事が出来た湯山が、名曲中の名曲「One Less Bell To Answer」イントロにいち早く反応し、拍手を送った時に、御大がななななんと私メにウィンクをして「君のために」というゼスチャーをしてくれたのだーーーーーー。それをウケのゼスチャーで応える私。あ゛ーもう、死んでもいい。あ゛ー、時間を止めてほしい。確かこの曲は御大自身が一番好きな曲で、恋愛中にご用聞きの呼び鈴が鳴ったことから、瞬時に曲が降りてきたのだそうだが、。Wives and Lovers→Alfie→A House Is Not A Homeの後半のメドレーは、もうもう、美の人外魔境いや桃源郷。御大のハスキー声の色気は健在。マネージャーと交渉して楽屋に行くことができたので、百合の花の花束を渡してきた。
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2012.9/12
コーラス隊のすぐ横だったので、彼らが気がついてくれて(昨日、楽屋で話していたのだった)、菊地さんを紹介したりしてしばし歓談。高音がディオンヌ・ワーウィックを彷彿させる、Josie Jamesと、まさに、バカラックを歌うために生まれてきたようなベルベットボイスのJohn Pagano。Josieが私の着ていたケイタマルヤマのブラックドレスをしきりに褒めていたので、今度、もし、セールで同じようなものがあったら、プレゼントしようかな。
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2012.9/11
本日もバート・バカラック。菊地成孔と岩井俊二両君(ふたりとも、BBファンなのだ)をお誘いして、非常に気合いを入れて臨んだラストセッション。観客の皆さんもそういう方ばかりで、こぼれる音のひとつも逃すまい、の空気は、御大とバンドにも伝わって、出色の出来。さすがに今回、かぶりつきではなかったが、コーラスのすぐ横だったので、もう、第四のメンバーのつもりで歌い込みましたよ。(ナルちゃん、ゴメン!) ハル・ディビッドの歌詞時代を好む私だが、今回、C・B・セイガーと組んだ楽曲の、シンプルで
骨太なメロディーにヤられっばなしで、Arthur's Themeのサピで大涙。御大はあの曲で、色男の一瞥(それはそれで大好きなんだが)から、世界に対する愛の域に到達したんですよ。アフターの飲み処に行ったら、何と私のtwitterを見て、当日券で来たという、町山広美ちゃんが一人飲みしていたので、お誘いして、余韻語り。「こんなことなら、若いときにどんな手口を使っても御大とベッドインして、子どもを作るべきだった」という湯山暴言に全員が鼻白む。とまれ、ベガスかパリでのショーに行くしかないか、と皆で画策中。
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2012.9/13
銀座マツヤで開催されている「ベルサイユのばら展」に行ってきた。何たって、雑誌ギンザに「ベルばら手帖」連載してますからさ! 初めて、理代子センセイの原画の数々を見たのですが、ペンのラインが非常に動的で迷いが無く、とても美しいのにびっくり。当然のことながら、当時なのでセリフに写植が切り張ってあるんですよ。幼いときマンガ編集者に憧れた自分を思い出しましたよ! 「また飲みに行こう! 飲めないけど」と言われ、まるで、体育会の尊敬するキャプテンに言われたような心持ちになるのは、ホントに池田理代子さんだけですわ。爆クラゲストのお約束も、スライトに受けていただけそう。皆さんも、銀座にお寄りの際には是非。グッズもワザものが勢揃いですよ。
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中井美穂さんと
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2012.9/13
その後は、菊地成孔ダブセプテッド@Blue Note。バカラックのアフターでの飲みで、「キャノンボール・アダレイ的なジャズはどーでもいい」と暴言を吐いた私だったが、今回の新ユニットはその極北。何というか、血糖値と体温を低く抑えながら、意識は高速回転するという理想の臨終のような演奏で、トロンボーン女子が入った管の重厚なトッティーで、何度もグルーヴがせき止められ、そのあと噴出していく面白さ。坪内ピアノのどこ吹く風の余裕が、澄んだ地下水のように、自由でおおらか。ナルちゃんに後で効いたら、曲はエリックドルフィーとかの既存曲が多かったというが、それにしても比類無く、魅力的な音楽体験。次が見たいモノのひとつ。この前のヴォーグのナイトアウトで、かぶりつきで見たアスリートのように明快な上原ひろみピアノとは真逆の複雑系の魅力ですかね。写真右は緑川みらのちゃん。今号のピーチジョンの彼女の手によるビザール下着のデザインが超ナイスでしたぞ。 
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2012年9月8日土曜日

爆クラ 第15夜はゲストに菊地成孔さん。「 現代音楽はクラブカルチャーになりうるか?」



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秋第一弾のゲストは菊地成孔さん。

すでにご本人から、「2CD-JとミキサーとヘッドフォンというスタンダードなDJスタイルで、ネタを総て二次大戦後の現代音楽(シュトックハウゼン、ケージ、ブーレーズ、フェルドマン、ベリオといったスターから、好事家対応のマニアック盤まで)から大量投入。

菊地成孔が現代音楽を擦り、刻み、BPMを調整する」という内容が来ておりまして、もう、何も追加することはございません。現代音楽はどーにも良くわからん、というムキ、テクノや音響と近似値なのはわかるのだが、何を買っていいのか不明という人たちにも格好の一夜です。

思えば。クラシック音楽を爆音で聴く、爆クラの発想の元は、私が四十路越え時にハマったクラブについての考察本『クラブカルチャー!』の菊池成孔さんのインタビュー中、ポストクラブについて語り合った一件。

私のNYのクラブ体験での感想は、「こりゃ、ワグナーのヴァルジファルじゃん!」だったのですが、クラシックの音楽スタイルは大いにクラブカルチャーと呼応するところがある。クラシックを脱構築したとも言える現代音楽の、そのむき出しになった骨格をクラブアプローチすると、どんなもんかいな? という刺激的な試みが9月の夜に繰り広げられます。
参考資料↓
モートン・フェルドマン『Copic Light』けっこう、ステージやドラマの効果音に使われたりする。



シュトックハウゼン『ヘリコプター弦楽四重奏』夢で見たバイオリニストinヘリコプターというシーンを現実化したという、非常にアートな、ある意味テレビバラエティーな試み。

 教養としてのクラシックではなく、ドミューンに親しんだクラブ耳を持つ人にこそ体験し てほしい、この爆音音浴。生演奏がデフォルトだけれど、録音とオーディオという現代の テクノが入ってこその、音と脳と身体とのセッションを堪能して下さい。
★今回は予約オーダーが埋まった時点で、受付締切となりますので、ご了承下さい。 

●プログラム

 カールハインツ・シュトックハウゼン「コンタクテ」「グルッペン」「ヘリコプターカルテット」

 ジョン・ケージ 「ソナタとインターリュード」

 ピエール・ブーレーズ「ル・マルトー・サン・メートル」「構造1」

 モートン・フェルドマン 「コプトの光」「サミュエル・ベケットのために」

 ルチアーノ・ベリオ「室内楽」「ノウンズ」

湯山玲子 *************************************************************************** Yuyama Reiko presents
湯山玲子presents
爆クラ <第15夜>「 現代音楽はクラブカルチャーになりうるか?」

9月21日(金) 音楽実験室 新世界【六本木通り沿い。西麻布と六本木の間、ディスコa-lifeの並び】
door open 19:15 start 20:00
 料金;¥3,000+ドリンクオーダー 
¥1,500+ドリンクオーダー(学割)
予約を是非。
http://shinsekai9.jp/2012/09/21/bakukurakikuchi/
ゲスト: 菊地成孔
 音楽家/文筆家/音楽講師
 東京ジャズシーンのミュージシャン(サキソフォン/ヴォーカル/ピアノ/キーボード/CD-J)として活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、極度にジャンル越境的な活動を展開、演奏と著述はもとより、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、コラムニスト、コメンテーター、選曲家、クラブDJ、映画やテレビドラマの音楽監督、対談家、批評家(主な対象は音楽、映画、服飾、食文化、格闘技)、ファッションブランドとのコラボレーター、ジャーナリスト、作詞家、アレンジャー、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。

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